宝木の香りするお守り「五福袋」 西大寺会陽奉賛会が販売

朱色の五福袋(手前)と全色セットの五色揃

 西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)を舞台にした伝統の裸祭り「西大寺会陽」の奉賛会は、お守り「五福袋」を販売している。会陽で裸衆が求める宝木(しんぎ)を模した香りを付けた。

 手のひら大で「魔よけ」を表すという朱色の袋は金色の粒をちりばめたような模様になっていて、宝木の香りに似せた粉末、観音院の護符が入っている。

 争奪戦で宝木を獲得した福男が授かるとされる長寿、富裕、無病、好徳、終年の五福にあやかり、2013年から毎年販売。袋は朱、白、緑、黄、紫の5色を1色ずつ順に採用している。

 1個1200円。西大寺観音院と岡山商工会議所西大寺支所(同所)で授与する。過去5年の全色をきり箱に納めた「五色揃(そろえ)」(1セット1万2千円)も用意する。

 奉賛会は「毎年楽しみにされている方も多い。ぜひ手にして福を招いてほしい」としている。問い合わせは支所内の奉賛会事務局(942―0101)。

 今年の会陽は2月18日。新型コロナウイルス感染拡大防止のため争奪戦は3年連続で見送りとなったが、3年ぶりに観客を入れ、裸衆が境内を練り歩く「地押し」などを公開する。

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