
経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会が、関西電力と子会社の関西電力送配電に立ち入り検査に入ったことが、25日分かった。関電社員らがライバル関係にある新電力の顧客情報を関西送配電のシステムから不正に閲覧していた問題で、実態解明にさらなる調査が必要と判断した。2015年の監視委設立以来、個別の不正に関する立ち入り検査は初めて。
立ち入り検査は電気事業法に基づくもので、24日から実施しているとみられる。関電と関西送配電からは13日に報告書を受け取っていた。検査を踏まえて、経産省が業務改善命令などの処分を検討する。