「園の正常化が最優先という政治判断」裾野市長が刑事告発取り下げも…「犯人隠避の疑いは変わらない」=静岡・保育士園児虐待事件

元保育士3人が逮捕された静岡県裾野市の「さくら保育園」での虐待事件をめぐり、裾野市は前園長に対する刑事告発を取り下げ、1月25日、村田悠市長が記者会見を開きました。理由について「正常な保育環境などを取り戻すことに重きを置きたい」と説明しています。

「さくら保育園」の元保育士3人による園児への虐待行為をめぐり、前園長が虐待行為を口外しないよう全ての職員に誓約書を書かせたなどとして、裾野市は2022年12月5日、犯人隠避の疑いで前園長を刑事告発していました。

これについて、村田悠裾野市長は1月25日記者会見を開き、前日の24日に自ら裾野警察署を訪ね、告発を取り下げた事を報告しました。

<裾野市 村田悠市長>

「園の環境を混乱させるより、取り下げて保育環境を守ること。園の正常化を最優先するということの方が大事だと政治判断」

また、村田市長は告発は取り下げたが、前園長に犯人隠避の疑いがあることは変わらないと話しました。自身の対応や責任について問われると。

<裾野市 村田悠市長>

「いろいろご批判もあると思います。すべての対応が正しかった、そしてダメだったとは思いませんが、個々、いろいろなことを反省しながら、よりよい園運営につなげていくことが、いま私に課せられた責任だという風に思っています」

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