【最強寒波】寒い日&雪の日に車の運転…知っていて損しない“5つの大事なこと”をJAFに聞いてみた

「10年に1度」といわれる“最強寒波”の襲来。静岡県内は1月26日朝も、県内19の観測地点のうち、16か所で今季一番の冷え込みとなった25日よりもさらに最低気温が低くなると予想されています。

【写真を見る】【最強寒波】寒い日&雪の日に車の運転…知っていて損しない“5つの大事なこと”をJAFに聞いてみた

そこで心配されるのが、通勤などの足として使う車への影響です。道路の凍結はもちろん、車のトラブルも気になるところです。そこで、極寒日や雪が降った日における車に関する素朴な疑問、そして注意点などを、JAF(日本自動車連盟)静岡支部の永谷和俊さんに聞きました。

凍結した道や雪道に慣れていない静岡県民は要注意

ワイパーを立てておく効果は?

Q. 寒い日にワイパーを立てている車があるが、その効果は?

JAF静岡支部 永谷和俊さん;主に2つのことが想定されています。ひとつは寒さでフロントガラスが凍結したときに、ワイパーのゴムの部分がフロントガラスに張り付き、動かせなくなることを防ぐためです。

もう一つは、凍ったままでワイパーを動かそうとすると、ゴムの部分が変形したり、ワイパーの故障につながるので、翌日がかなり冷え込むことがわかっていて、朝から車を使う場合は、前夜にワイパーを立てておいた方が無難です。また、フロントガラスにカバーをかけてお

くことも凍結を防ぐには有効です。

フロントガラスに熱湯は絶対NG

Q.ワイパーを立てるのを忘れて、フロントガラスが凍ってしまった場合の対処法は?

永谷さん;熱湯をかければ、早く解けると思う人もいるかもしれませんが、熱湯をかけるのは絶対にやめてください。最近は強化ガラスを使っている車も多いのですが、熱湯をかけると温度差でガラスにヒビが入ったり、割れたりする危険性があるので、熱湯は絶対に避けてください。最近では市販で解氷スプレーなどもあります。

もしフロントガラスが曇ってしまったらどうする?

Q.車に乗ってから、フロントガラスが曇ってしまって前が見にくくなった場合の対処法は?

永谷さん;慌てて出発したら前が曇って見にくくなり、ヒヤッとした思いをしたことがある人もいると思います。一番重要なことは、寒くなるとわかっている日は、いつもより5〜10分早く準備をすることです。

ガラスの曇りは車の外と中の温度差によって生じるので、カーエアコンと乾燥した風をフロントガラスに送って曇りを取り除く「デフロスター機能」を使って曇りを解消できますが、車種や気象条件によっては数分間かかるので、時間の余裕を持つことが大事です。

「日なた」→「日陰」の場所での運転は要注意!

Q.走行中に気をつけたいポイントは?

永谷さん;凍結した道路は危険なので、スピードを落として、より注意して運転する必要があります。トンネルの出入り口や橋の上は路面凍結しやすい場所として知られていますが、他にも山などの陰になっているところも要注意です。特に日ひなからの日陰になっている場所は道路が急に凍っていることも多く、ハンドルを取られやすくて、事故につながるケースが多いです。

Q.降雪や路面凍結の日はJAFの出動も多くなる?

永谷さん;静岡県では、雪が降ると上り坂や下り坂で動けなくなる車が多くなるので出動回数はかなり多くなります。また路面凍結の日は、追突事故以外にも路肩にはまってしまう車も多くなり、要請があってもすぐには現地へ行けないこともあるので、自分で注意することと事前対策することが大切になります。

事前にチェーンのチェックを

Q.事前の準備とは?

永谷さん;時間に余裕を持つことが第一ですが、冬用の装備のチェックなどもしておくと安心です。特に、お住まいの地域では問題なくても、ちょっと郊外の山間地や標高の高い場所では、市街地や主要道路でも雪が積もったり、道路が凍結することもあるので、そういう場所に行く可能性がある場合は、事前にチェーンのチェックもしてください。

実際に私たちJAFの職員も、そういう場所に行くときは、必ず事前にチェーンの装着の練習をします。付け方の確認はもちろんですが、しばらく使っていなかったチェーンに不具合がないかの確認もできます。事前チェックでサビや傷みに気づくこともあるので、重要な作業です。

© 静岡放送株式会社