横浜の資源選別現場 ペットボトル処理量増加で休日出勤が常態化 13日連続勤務のケースも

絶え間なく手を動かし、ビニール袋とペットボトルを取り出す職員=戸塚資源選別センター

 横浜市内で回収されたペットボトルや缶の選別現場で働く非正規職員たちが、労働環境の改善を求めている。処理量の増加による休日出勤の常態化で、13日連続勤務となるケースもあり、「私たちがやらなければ横浜市の資源循環が止まる。非常に過酷な状況で働く私たちの存在を知ってほしい」と訴えている。

 声を上げているのは、市内に4カ所ある選別施設の一つ、戸塚資源選別センター(同市戸塚区)の職員。市の事業委託先である市資源循環公社(同市中区)が再委託する市資源リサイクル事業協同組合(リ組、同市神奈川区)に雇用され、家庭から出された缶や瓶、ペットボトルを材質や色によって、機械と手作業で分けている。

 公社やリ組によると、飲料製品の容器の主流がペットボトルに変わり、処理量が増加。新型コロナウイルス禍で「宅飲み」が増えたこともあり、2021年度の4施設全体の処理量は約5万7千トンに上った。通常稼働では選別作業が終わらず、唯一の休日である日曜も稼働せざるを得ないのが実情だ。

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