東京は氷点下…空の便にも影響 寒さは引き続き注意

東京都内は1月25日、寒い1日となりました。都内では各地で最低気温が氷点下を記録し、空の便など寒さや強風の影響が至る所で見られました。寒さには26日も引き続き注意が必要です。

25日の最低気温は東京都心で午前7時前に-2.9℃、練馬で-3.0℃、八王子で-4.5℃、伊豆大島で-0.3℃を記録し、今季2回目の冬日となりました。通勤の時間帯にはマフラーやダウンコートなど寒さ対策をする人が目立ちました。通勤客の1人は「電車が動いているのか気にして見ていたが、天気が東京はそこまでひどくなかったのでほっとしている」と話していました。

また都内でも強風に見舞われるなど、日本列島全体が冬の嵐に襲われ、空の便に大きな影響が出ました。羽田空港ではキャンセル待ちでロビーの椅子に横になる人たちの姿もあり、キャンセル待ちをする人の中には「大丈夫かと思って予約したが、空港に着いたら欠航となっていた。新婚旅行なんですけど最悪です」と話す人もいました。

今シーズン一番の冷え込みに、水道管の凍結を警戒していた板橋区にある水道修理会社・ウォーターワークスには築50年の集合住宅のオーナーから連絡が入りました。水は出るがお湯が全く出ないという連絡に、凍結による水道管の破損の恐れも視野に、連絡を受けた2分後にはスタッフが車で現場に向けて緊急出動しました。しかし到着した頃にはすでに蛇口からはお湯が出るようになっていたのです。念のためスタッフが外の給湯器を調べてみると、もともと覆っていた保温材の所々に穴が開いていて、そこから風が直接当たって凍った可能性もあるという判断になりました。翌日以降も厳しい寒さが予想されるため、配水管を保護する保温材を新しいものに付け替え、作業は終了しました。東京都水道局によりますと、24日夜から25日午後4時までに水道局管内で凍結による漏水などに対応した件数は159件だったということです。

この日、昼になっても都心の最高気温は3.7℃で寒いままだった都内では、体の芯から冷える中で食べたくなる、あったかいおでんが人気を呼びました。

葛飾区立石の丸忠蒲鉾店では熱々のおでんが店頭に並び、湯気と香りにひかれて多くの人が訪れていました。買い求めた人たちは「寒いのでおでんが食べたくなる。めっちゃあったかい」「すぐ食べたい」「きょうは寒いのでおでんが食べたいなと思って店に来た。子どもがいるので、大根やジャガイモを買いました」などと話していました。

店主の日高幸子さんは寒さを見込んでいつもの3倍ほど仕込みをしたといいます。日高さんは「寒いからやっぱりおでんとやって来る人が多い。若い人がきょうは来てくれて、おでんパーティーだ、十何人でやるって言って材料を買っていきました」と話していました。

<過去最強寒気 極寒で都心に初雪 さらに寒さ続く>

24日夜からは東京都内は大変冷え込みました。冷たい北風も強く吹き付け、25日朝は伊豆大島も含め、各地で氷点下となりました。また、昼間も晴れていても都心で1℃台と冷え込みました。

今回は記録的な強烈な寒気が南下しそうとお伝えしていましたが、関東で上空の気温を観測している茨城県つくばでは上空1500メートル付近で-15.1℃を観測し「観測史上1位」を更新する歴代最強の寒気となりました。また、強い寒気の影響もあって24日夜、気象庁から「東京の初雪」の発表がありました。平年より3週間遅い観測です。これは気象庁のある虎ノ門付近で職員が目視で確認すると「初雪観測」として発表になるものです。伊豆諸島南部では25日夜遅くにかけて引き続き積雪の恐れがあります。路面の凍結などには十分ご注意ください。

最強寒気のピークは25日で、次第に寒さは緩んでくる予想ですが、まだ油断はできません。この先、これほどの極端な低温はなさそうですが、東京都心は1月いっぱいは連日1桁の最高気温予想で、寒さはしばらく続きそうです。朝の冷え込みを見てみると、26日は晴れて強い風も収まってくるので放射冷却で強まり、場所によっては25日朝よりも低くなるところもありそうです。都内でも水道管の凍結が起きていますので、引き続き対策を忘れないようにしてください。

都内の天気は晴れる日が多いものの、27日の金曜日は南岸低気圧が通過し、今のところ雨が降る予想です。ただし場合によっては雪の混じる可能性があります。今後の予報に注意してください。

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