ナイスセーブから「完璧」イーグル 小平智は後半だけで4アンダー

大会初の予選通過へ好スタートを切った小平智(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 初日(25日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

3バーディ、3ボギーと出入りの激しい前半だった小平智は、後半2番でピンチを迎えた。左サイドに止まった1打目が「ファーストカットか、微妙な位置だった」。少し悩ましいライから2打目を大きく左へ引っ掛け、バンカー越えのアプローチを残した。

右奥に切られたピンまでは距離があった分、落としどころだけに集中。狙い通りに傾斜で寄った3打目はカップをなめるように止まり、難なくパーを拾った。「いいアプローチで楽にパーを獲れた。前半の悪い流れを切り替えられた」という言葉を5番(パー5)のイーグルが裏付ける。ティショットの1W、残り250ydほどから2オンした5W、奥から7mを流し込んだパッティングと、全てが「完璧」と胸を張った。

渡米2戦目で日に日に状態も上がってきた(撮影/田辺安啓(JJ))

過去3度の出場で予選通過がない当地だが、この日プレーしたノースコースに関しては「ショットの状態もいいので、フェアウェイをしっかり捉えられている。練習ラウンドを回った感じでは、そんなに難しく感じなかった。“ここで貯金しないと”という気持ちがあった」。最終9番(パー5)もバーディで締めくくり、開幕前のプランに沿った4アンダー19位発進に表情も明るい。

2日目は、かねて「世界で一番難しい」と話してきたメーンのサウスコースを回る。「そこを攻略して自信につなげたい」と気合十分で立ち向かう。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

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