V長崎 仙台に0-1 沖縄でトレーニングマッチ 1本目は主導権握る

【V長崎-仙台】3本目36分、V長崎の宮城(手前左)が相手と競り合いながらシュートを放つ=沖縄県読谷村陸上競技場

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は25日、沖縄県読谷村陸上競技場でJ2仙台とのトレーニングマッチ(45分×3本)を行い、0-1(0-0、0-0、0-1)という内容だった。
 1本目は、エジガルジュニオとフアンマを前線に並べた布陣で主導権を握った。3分にはフアンマのキープからクレイソンが走り込んでシュート。その後も中盤の加藤大がさまざまな場面に顔を出してボールを保持し、守備でも櫛引、今津の両センターバックが冷静に対処して決定機を与えなかった。
 2本目途中からフィールドプレーヤー全員を交代し、若手主体へ。押し込まれる時間が増えながらもカウンターで好機をつくった。3本目の2分に連係ミスから失点。その後はスコアが動かず、V長崎は無得点だった。
 V長崎は20日に非公開でJクラブとトレーニングマッチを実施。今回が2戦目で、28日にも予定している。

◎21歳宮城 開幕先発へアピール

 J1川崎から期限付き移籍で加入したアタッカー宮城が、高い個人能力で開幕スタメン入りをアピールした。劣勢の時間が長い中でもドリブル突破や背後への抜け出しを続け、ゴールに向かうプレーを印象づけた。
 2本目途中、メンバーを総入れ替えした際に左MFで出場した。最初の見せ場は37分。縦への仕掛けで相手2人を引きつけて好機につなげた。3本目の36分は、相手を背負いながら思い切りよく右足でミドルシュート。「まだまだ運動量が足りない」と自身のプレーに満足はしていないが、随所で持ち味を発揮した。
 川崎の下部組織育ちで21歳と若い。2020年に高卒でトップチーム昇格を勝ち取り、21年はJ1優勝を経験するだけでなくアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への出場も果たしている。期待の新戦力は「ゴール前での仕事を増やしたい。そのためには前線で仕掛けていかないといけない」と貪欲だった。


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