「平和への誓い」代表者選定審査会 他薦や代筆応募可能に 2月1日~3月末まで公募

 長崎市は24日、長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる代表者の選定に向け、審査会の初会合を市役所で開いた。被爆体験がある人の高齢化が進む中、より応募しやすくしようと、新たに「他薦」や、家族らによる応募書類の「代筆」も可能にする方針を確認した。
 審査会の委員は被爆者や識者ら5人。調漸会長(長崎平和推進協会理事長)は「ロシアのウクライナ侵攻があり、核兵器の使用は現実味を帯びて『今ここにある危機』になった。核兵器のない世界に向け長崎からの発信は極めて重要だ」とあいさつ。昨年まで委員を務めた県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長(79)に代わり、県平和運動センター被爆連の川野浩一議長(83)が新たに就いた。
 代表者の公募期間を2月1日~3月末とすることを決定。昨年の審査会会合での意見を踏まえ、応募要項に「自薦・他薦を問わない」と明記する。応募書類は家族や友人の代筆が可能だが、式典での誓いは本人が読み上げる必要がある。


© 株式会社長崎新聞社