蝉川泰果は難関サウスコースで出遅れ 持ち味のショットで苦戦

得意のショットでミスが重なった蝉川泰果。悔しい初日となった(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 初日(25日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

4人が出場した日本勢でただ一人、初日にメーンのサウスコースを回った蝉川泰果は2オーバー128位と出遅れた。

飛距離自慢の22歳にとって、1Wショットがちょうど届くエリアにバンカーが配置されて「すごく狭く感じる」というツアー屈指のロングコース。左右の深いラフから受けるプレッシャーもこれまで経験したことがないレベルとあって、「自信を持って打てていたとは思うけど、球が言うことを聞かなかった」とうつむいた。

何とかフェアウェイを捉えても、挽回につなげたいセカンドでグリーンを外すミスが重なった。「引っ掛けたり、ダフッたり…。“何でこんなミスをするのか”という初歩的なところで全然ダメでした」。パーオン率38.89%(7/18)は苦戦を象徴する数字となった。

「世界ジュニア」でプレーしたこともあるコースだが、セッティングの難度は段違いだった(撮影/田辺安啓(JJ))

最終18番(パー5)は1.5m強の微妙なパーパットを沈めるなど、グリーン上で光る部分もあった。推薦でPGAツアーに3試合連続のスポット参戦。「3戦目ですごく意気込んできたので、すごく悔しい一日でした」と唇をかみつつ、「明日はノースコースを1打でも良いスコアで回れるように頑張りたい。いい経験はできているけど、いい経験だけで終わらないように」。2日目に向けて、必死に顔を上げた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン