国連軍司令部「北朝鮮も韓国も停戦協定に違反」...ドローン侵入事件調査で

国連軍司令部は先月26日、北朝鮮の無人機(ドローン)の韓国の領空侵入とそれに対抗し、無人機を北朝鮮に送った韓国の軍事作戦について、共に停戦協定に違反したと確認したと26日発表した。

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国連軍司令部・軍事停戦委員会(UNCMAC)はこの日「国連軍事司令部特別調査班は多数の北朝鮮軍無人機が大韓民国領空を侵犯した行為がDPRK(朝鮮民主主義人民共和国・北朝鮮)軍側の停戦協定違反であることを確認した」と明らかにした。

UNCMACの当該発表:

韓国の軍事作戦に対しては、「ROK(大韓民国)領空を侵犯した北無人機に対する韓国軍の無力化の試みは停戦交戦規則によるものであり、停戦協定とも一致することを確認した」としながらも「韓国軍無人機が非武装地帯を通過して北側領空に進入したのは停戦協定違反という点を確認した」と明示した。

続いて「緊張を未然に防止し、偶発的または故意的事件の発生リスクを緩和し、朝鮮半島で敵対行為の中止状態を維持するためには、停戦協定規定の遵守が必須であることを再確認する」とし、「国連軍司令部はこのために韓国のパートナー機関と引き続き緊密に協力するだろう」と明らかにした。

北朝鮮は先月26日、無人機5機を軍事分界線(MDL)以南に降り、韓国軍もそれに対応して無人機3台をMDL以北に飛ばした。

国連軍司令部は特別調査チームを構成して調査に着手し、今回、南北共に停戦協定に違反したと結論付けた。

一方で韓国国防部は去る9日の定例ブリーフィングにおいて、無人期対応は北朝鮮の明白な軍事的挑発に対して比例的対応をしたことで自衛権レベルの相応した措置だとし、このような自衛権対応は国連憲章で保障する合法的な権利だと明らかにしたことから、国連軍司令部の発表には反発の声が出る可能性がある。

国連司令部軍事停戦委員会は朝鮮戦争休戦協定の実施を監督するために設置され、これまで運営されている機構 である。

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