フィギュア・三宅選手 矢掛で決意 五輪視野「国体で好スタートを」 

3年後に向け決意を新たにする三宅選手

 岡山県矢掛町出身のフィギュアスケート選手・三宅星南(せな)さん(関西大3年)が、28日から青森県で開かれる国民体育大会冬季大会を前に町役場を訪れ、今年の決意を語った。2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場に向け、今季を土台づくりの重要なシーズンと位置づけており、「国体で好スタートを切って3年後につなげたい」と意気込んでいる。

 トップ選手がしのぎを削るシニアクラス2シーズン目の今季は、国際大会・グランプリシリーズ第1戦アメリカ大会(昨年10月)、同第3戦フランス大会(同11月)に出場。アメリカ大会は8位で「体調も靴の調整も万全で臨んだが、緊張からか満足な演技ができなかった」。フランス大会は連戦による体調不良のためフリーを棄権した。

 目標としていた移動機内での過ごし方や時差ぼけの修正など海外遠征でしか得られない経験は多く積むことができたという。

 ここ数年の国体は、国際大会出場で見送っており3年ぶり。個人も団体でも優勝を飾った高校3年の20年以来。今回は、その時と同じ青森が会場で、今年最初の大会となる。「海外で得られたことを生かし、まずはベストを尽くす。そして少しでも県の総合順位に貢献したい。応援してくれている矢掛の皆さんに良い報告ができれば」と話す。

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