「再発防止策を着実に進める」不明となった男児(5)が保育園近くの川で見つかり死亡 検証委の報告書受け広島市長

2022年4月、広島市の保育園で園児が行方不明になり、その後亡くなった事故で、有識者が再発防止策などをまとめた報告書を受けて、松井市長は「再発防止策を着実に進めていきたい」と話しました。

この事故は去年4月、広島市西区の市立保育園で5歳の男の子の行方が分からなくなり、その後、近くの川で見つかり、死亡が確認されたものです。

有識者でつくる検証委員会が再発防止策などをまとめた報告書では、安全点検の項目に「園児が外に出る可能性がある場所」を追加することや、事故当時、園児24人を保育士2人で見ていたことを問題点にあげました。そして保育士の負担軽減を図るため、市独自の職員配置基準を設けるよう求めました。

広島市 松井一実市長
「再発防止に向けてハード、ソフト両面に、多岐にわたる取り組みが必要になる。安全安心の環境整備のために、着実に取り組みを進めていきたいと思っている」

松井市長は「保育士の確保などに時間がかかるかもしれないが、速やかに対応したい」と述べました。

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