大雪で鉄道やバスの乱れ続く 岡山県北中心、97校臨時休校

重機を使い、駐車場の除雪作業に当たる作業員。26日も各地で対応に追われた=午後2時59分、津山市大田

 24日からの大雪の影響で、岡山県内は26日も県北部を中心に鉄道や路線バスなどの交通が乱れ、学校の臨時休校もあった。

 JR西日本は、特急「やくも」「スーパーいなば」と伯備線新見―米子間、姫新線津山―佐用間、因美線津山―智頭間で始発から運転を取りやめた。やくもと伯備線は26日午後から運転を順次再開。スーパーいなばと姫新線は27日始発から通常運転に戻す。因美線は除雪作業に時間がかかるとして再開の見通しが立っていない。

 路線バスは美作市と勝央町を走る美作共同バスが全路線で午前中の運行を見合わせ、午後から通常ダイヤに戻した。

 国道、県道は26日昼ごろまでに大雪に絡む交通規制が全て解除された。備前市三石以東の国道2号の交通規制も25日夜に解除され、トラックの立ち往生で最大25キロに及んだ渋滞は解消したという。

 高速道路でも米子自動車道の落合ジャンクション以北の通行止めが26日未明、約33時間ぶりに解除された。

 県警によると、26日夕までにスリップとみられる物損事故(速報値)が25件発生。けが人はいない。

 公立学校では大雪の影響で津山、真庭、美作市など8市町村の97校が臨時休校した。

 県教委によると小学校67校、中学校24校、高校6校。一部の学校はオンライン授業に切り替え、美咲町では町立の全小中で授業開始を遅らせた。

 岡山地方気象台によると、27日からは上空に氷点下12度以下の強い寒気が流れ込み、同日夜遅くから28日にかけて再び大雪となる見込み。28日午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で北部の山地30~50センチ、平地20~40センチ、南部1~5センチ。同気象台は「残っている雪の上にさらに雪が降る恐れがある。路面の凍結や交通機関の障害、農業施設の被害に注意してもらいたい」としている。

路面の一部が凍結した国道181号=26日午後2時24分、真庭市勝山

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