ブンデスリーガデビュー2戦目で早くも初ゴールを記録したシャルケFW上月壮一郎。
ドイツの5部リーグから成り上がった22歳は、京都サンガF.C.のアカデミーからトップ昇格した元Jリーガーでもある。
これまで何人もの「若き天才」を生み出してきたことで知られる京都。そこで今回は、京都のアカデミー出身者で「ベストイレブン」を選んでみた。
GK:若原智哉
1999年12月28日生まれ(23歳)
アカデミー初のトップ昇格選手で長く京都の守護神として活躍した平井直人と迷ったものの、ここは世代別代表歴が豊富な現所属の若原をチョイスした。
2022シーズンは上福元直人の控えに甘んじたが、23歳のGKにとってはそれも大きな経験となったはず。
今季、新たに加入したオランダ出身でスリナム代表のヴァルネル・ハーンとのポジション争いが注目される。
DF:角田誠
1983年7月10日生まれ(39歳)
宇治市出身。もともとセンターバックが本職だったが、スピードや積極性、フィジカルの強さを買われ、サイドバックやウィングバックにも挑戦。
2011年に加入したベガルタ仙台でボランチが主戦場となり、守備のマルチロールとして攻守に活躍した。
2021シーズンを最後に現役引退。2022年から仙台のコーチ就任し、今年はアカデミーコーチを務めるとのこと。
DF:高橋祐治
1993年4月11日生まれ(29歳)
フィリピン(母)とのハーフで、姉はファッションモデルの高橋メアリージュンと高橋ユウ。妻は元AKB48のタレント・高城亜樹というDF。
自身も小顔で長身のモデル体型ながら闘争心が強く、総合力の高いセンターバックとして活躍している。
2022シーズンは柏レイソルで29試合に先発出場。このオフ、清水エスパルスへ加入し1年でのJ1復帰を目指す。
DF:麻田将吾
1998年7月6日生まれ(24歳)
自身初のJ1となった2022シーズン、チーム最長の出場時間(2792分)を記録したセンターバック。
世代別代表の常連でプロ1年目の2017シーズンから試合に出場。カマタマーレ讃岐への期限付き移籍を経て、レギュラーとなった2021シーズンは京都の12年ぶりとなるJ1復帰に大きく貢献した。
昨季から3番を背負っており、さらなる飛躍が期待される。
MF:川﨑颯太
2001年7月30日生まれ(21歳)
今季、クラブ最年少キャプテンに就任したパリ世代ボランチ。
2021シーズンは4-3-3のアンカーで中盤の大黒柱となり、麻田らとともにチームのJ1昇格に貢献。昨季も初のJ1で28試合に出場した。
パリ世代の代表で藤田譲瑠チマや田中聡、松岡大起とポジションを争うほか、立命館大学に籍を置く学生でもある。
MF:原川力
1993年8月18日生まれ(29歳)
2016年のリオデジャネイロ五輪メンバー。
京都のアカデミーは寮がある上に地元の立命館宇治高校と提携していることもあり、越境が多い。山口県山口市出身の原川もそんな一人だ。
世代別代表で活躍した後はJ1クラブを渡り歩いており、今年はセレッソ大阪での3年目を迎える。
MF:駒井善成
1992年6月6日生まれ(30歳)
京都市山科区出身。10代の頃から天才ドリブラーとして知られ、トップ昇格したプロ1年目から25試合に出場。
2016年に加入した浦和レッズでミハイロ・ペトロヴィッチ監督と出会い、プレーの幅を広げていった。
2018年、ペトロヴィッチ監督とともに北海道コンサドーレ札幌へ。今では時に3バックの一角を務めるなど、GK以外どこでもこなす超万能選手となっている。
MF:奥川雅也
1996年4月14日生まれ(26歳)
京都時代から「古都のネイマール」と呼ばれるほど高いスキルを誇り、将来が嘱望されていたアタッカー。
2015年夏に19歳でレッドブル・ザルツブルクに加入すると着実に実績を積み上げ、2021年からドイツのアルミニア・ビーレフェルトに所属している。
2021-22シーズンはブンデスリーガで8ゴールを記録し、日本代表入りを望む声が巻き起こった。
FW:宮吉拓実
1992年8月7日生まれ(30歳)
俗に言う「プラチナ世代」では、宇佐美貴史と双璧をなす天才プレーヤー。
2008年にクラブ最年少の16歳1ヶ月14日でプロデビューを果たすと、その年のAFC U-16選手権では5試合で4ゴールを記録した。
その後のキャリアは順風満帆とは行かなかったが、2019年に京都へ帰還。復帰初年度にはキャプテンも務めた。
FW:久保裕也
1993年12月24日生まれ(29歳)
プロデビューを飾った2011シーズン、高校3年生ながら30試合に出場し10ゴールを決めた怪童。
同学年の原川力と同じ山口県山口市出身で、2013年夏にスイスのヤングボーイズへ移籍し、その後は海外クラブを渡り歩いている。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の日本代表ではレギュラーだった時期も。
現在所属するMLSのFCシンシナティでは中盤でも起用されている。
FW:上月壮一郎
2000年12月22日生まれ(22歳)
過去の在籍選手なら中村太亮、現所属でも山田楓喜や福岡慎平など良い選手はたくさんいるが、ここは期待を込めてやはり上月をピックアップしたい。
宇治市出身で京都のアカデミー時代から世代別代表の常連だったが、2021シーズン限りで退団。ドイツへ渡り、5部リーグからシャルケのトップチームへ成り上がった。
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先日のライプツィヒ戦は、クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオルを抜き去りゴール。これからが楽しみなストライカーだ。