ポイ活上級者たちはポイントサイトをいくつ使っているのか? 使い分けの方法は?

SNSでポイ活を中心に、キャッシュレス決済やお得・節約情報を発信しているハイジ博士( @haiji_doctor )です。

今回は『ハイジ博士の「ポイ活」講座』特別編として、私も参考にしているお得情報インフルエンサーの方々との座談会を、前後編に渡ってお届けします。

【参加者】

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ハイジ博士:皆さん、今回は集まっていただきありがとうございます! お得情報界隈の猛者が集まってくれましたが(笑)、MONEY PLUS読者の方には初めてという方もいると思いますので、まずは自己紹介をお願いします。

忠犬Dr:自分の本業は内科の医師なのですが、研究をするために無給医になったことをきっかけにポイ活に励むようになりました。ふるさと納税やお得に納税する事により、実質的に節税になるような方法を研究していて、特にキャッシュレスなどを組み合わせたコンボ技が好きですね。

「時間をかけずに高還元」をモットーに、キャッシュレスとポイントサイトを利用することで浮いたお金を投資に回す仕組みにして、自動化を進めています。ポイ活自体は、始めてから数年ぐらいですが、ざっくり100万円くらいは獲得していると思いますね。

マネーの犬:私は「消費を楽しく、お得に」を追求していて、キャッシュレスキャンペーンやポイントサイトなどを活用することで、「欲しいものはたくさんあるけど消費は抑えたい」という、ちょっと欲深いニーズに応えるようなノウハウを伝えられたらと情報発信しています。

いま百貨店にバイヤーとして勤務しているので、高額な商品に触れることも多いのですが、なかなか自分では買えないので、悔しい思いをしていました。しかし、ある時に自治体のPayPay30%還元キャンペーンなどを駆使して、安く購入することができたので、そのノウハウを発信したところ非常に好評だったんです。現在も自治体のキャッシュレスキャンペーンと、他のノウハウを掛け合わせることで、40〜50%お得になる場合があるというテクニックを追求して発信していて、ポイントサイトや自治体のキャンペーンで集めたポイントは、2年ぐらいで大体60〜70万円になると思います。

ぽいこづ︎:私は子どもが生まれたことをきっかけに、生活費を捻出するための副業としてポイ活の存在を知り、自分でも取り組むようになりました。

それから13年ぐらいポイ活を続けて、最近では「誰でもマネできるお得情報」を発信しています。ポイ活歴が長いので、総額で言うと600万円、直近1年でいうと70万円くらいは集めていると思いますね。

ペイさん:私はPayPayのキャンペーンが始まったぐらいのタイミングで本格的に参戦したので、ポイ活歴は3年程度です。始めたきっかけは、純粋にお金に困っていたからですね(笑)

ポイ活を始めた当初は、「キャッシュレスバブル」のような状態だったのですが、徐々に還元率なども下がってきましたし、自身が地方在住で利用できるキャンペーンなども多くないため、最近ではネットショッピングを中心にポイントを集めています。年間の獲得総額は、楽天ポイントを中心に30万円くらいだと思いますね。

ハイジ博士:「ポイ活」というと、いまだに「ポチポチとクリックをして1ポイント、2ポイント稼いでいく」といったイメージを持っている方も多いと思います。そうしたイメージを払拭していきたいと思いますね。

コスパや時間効率を考えると、最初に「このお店はこの支払い方法」と決めてしまうのがベターですが、一方で日々行われているキャンペーンで得られるポイントもかなり多いので、「決まった決済方法 × キャンペーン活用」という形が最も効率的なポイント獲得方法になります。そうしたキャンペーン情報を発信すれば、多くの人の役に立つことができると考えたことがきっかけで、キャッシュレス決済系のキャンペーンのまとめを発信していて、年間の獲得総額は50万円くらいになります。

猛者たちのポイントサイト利用実態

ハイジ博士:私は現在、15程度のポイントサイトに登録していて、そのうちメインで利用しているのは7〜8サイトぐらいですが、皆さんもこのくらいですか?

一同:(うなずく)

忠犬Dr:私も登録しているのは14サイトぐらいですね。メインで使うのは数サイトですが、キャンペーンや案件次第で使い分けています。

ハイジ博士:キャッシュレス決済はどうですか? 私がTwitterでキャンペーンをまとめている決済方法は主に以下です。

・PayPay
・LINE Pay
・楽天ペイ
・au PAY
・d払い
・メルペイ
・FamiPay
・QUOカードPay

これらにAEON Payなんかが入ってくるので、大体10種類ぐらい感じですね。

ぽいこづ︎:私が使っているのは7種類ぐらいですね。その中でも使ってないものもありますが、キャンペーン中のものを探して使うようにしたりはしていますね。

ペイさん:私はあまり外では買い物しないのですが、キャンペーンが多いので、AEONカードは常に携帯していますね。

キャッシュレス決済は、AEON Payを含めて9種類程度を利用していますが、最近は使用するものが限られていますね。楽天ペイ、PayPay、au_PAYあたりです。以前は、使い分けるメリットもそれなりにあったのですが、現在はそれほどでもないと感じていますね。

ハイジ博士:確かに、PayPayは通常時でも3%還元していた時期があったので、その時は徹底的にPayPayを使っていましたが、今ではどのキャッシュレス決済も基本還元が0.5%程度で、チャージの1%を加味して1.5%というのが一般的ですね。

なので、私はLINE PayプリペイドのID払いで2%還元というのを結構利用することもあります、iDは支払いのスマートさが気に入っています。基本は楽天Payの期間限定ポイントの使用を優先して、使い切った後は、ID払いに移行しています。

マネーの犬:自治体のキャッシュレスキャンペーンに対応していることが多いので、PayPay、auペイ、d払い、楽天ペイは常に使えるようにしています。その上で、クーポンが付与されたときだけメルペイをちょっと使う、みたいなイメージですかね。

使い分け方は色々あるのですが、例えば楽天ペイは楽天市場での買い物で獲得した期間限定ポイントを消化できるという意味では非常に使い勝手が良いと思います。

また、私はワイモバイルを使っているので、PayPayについては携帯電話の支払いとチャージ金額を合算することができる「ワイモバイルまとめて支払い」という方法を活用しています。これを利用して携帯をクレカ支払いにしておけば、クレカのポイントとPayPayのポイントの二重取りができるのです。

忠犬Dr:PayPayは、ソフトバンク系列であれば携帯料金の支払いに利用できますね。私もLINEMO使っているので同じ方法ですが、ひと月に10万円までチャージできるんです。PayPayは税金の支払いにも利用できるので、年間120万円分は必ずチャージするようにしていますね。

ハイジ博士:昨年(2022年)はクレカ積立に対応するカードも増えたので、それでau PAYカードなどを作ったという方もいるかもしれませんが、クレジットカードが日常の中で出番があるかというとそうでもないですね。私も枚数としては10枚以上持ってはいるのですが、忠犬Drさんはどうですか? お医者さんだから凄いカード持っていそうですけど(笑)

忠犬Dr:そんなことはないと思いますけど(笑) 整理してはいるのですが、それでも20枚ぐらいありますね。ポイ活をしている方はそれぐらい持っていて、用途ごとに使い分けてるというのが多いのではないでしょうか? 例えば「Aのカードはガソリン用」「Bのカードは映画用」といった形で、主力と用途別に分けて利用するイメージですね。

2022年の印象的なお得エピソード

ハイジ博士:皆さんは昨年、「これは上手くポイントを活用できたな」というエピソードはありますか?

忠犬Dr:自分は納税とキャッシュレスに注目しているのですが、2022年は「ワラウカード」というクレジットカードが5%還元をやっていて、非常にうまく活用できたと思います。住民税は30万円ずつの分割払い、かつ前払いができるので、ワラウカードを発行してもらった瞬間に、1年分の住民税をすべて30万円分に分割して前払いにして支払いました。30万円分を支払うごとに1.5万ポイント付くので、これだけでもかなりのポイントを稼ぐことができたと思います。

それと所得税も、自分が支払った時はLINE Payカードの2%還元が使えたので、100万円納税すれば2万ポイントの還元を受けることができました。納税だけでポイントを獲得できてお得でした。

ハイジ博士:LINE Payカードは1回の納税で5万ずつしかポイントがつかないので、100万円納税しようと思ったら20回に分割して支払わなければいけない。そうやって、ポイントのために分割して決済しまくったんですよね!

忠犬Dr:同じ人から連続して5万円ずつ納税されるので、不審に思った税務署の方から電話かかってきました。正直にポイントを増やすためにやってますと答えたら、「そんなことのためにしているんですか」と、若干失望したようなリアクションをされましたね(笑)

ハイジ博士:所得の高い方が、そんなコスいことを……みたいな(笑)

忠犬Dr:自分たちのやっていることは、他の方からすると変なんだな、ということを改めて認識しました(笑)

マネーの犬:私が印象的だったのは、夏に行われたPayPayグルメから予約して外食すると、さまざまな恩恵を受けられるというキャンペーンです。

ポイントサイトを経由してPayPayグルメで予約すると、1回予約するたびに500〜600円程度の恩恵を受けられる場合があったんです。これを利用して昼に1人でかっぱ寿司さんなんかに予約していくと、600〜 700円で十分満足できるので、1食あたり100円程度で済ませることができました。夏の間は、昼に毎日外食しているのには自分の財布から出るのは100円ぐらいといった状態が続いていましたね。

ハイジ博士:じゃあ、毎日同じお店に通っていたんですか?

マネーの犬:いや、分けてましたね。顔ばれが恥ずかしいので、いろんなチェーンの中で、近隣にある複数の店舗を使い分けていました(笑)

ぽいこづ︎:私が個人的に印象に残っているのが、ピッコマの無料で本がもらえるというキャンペーンですね。あれはヤバかった!

一同:(うなずく)

ぽいこづ︎:オンラインで新規登録をすると、上限10億円ぐらいに達するまで、新規登録者は10分おきに好きな本が1冊もらえるというキャンペーンだったので、10分のタイマーをかけながら、ずっと好きな本をもらい続けていましたね。

多分このキャンペーンは1日半ぐらいで終わったと記憶していますが、本来はもっと長い期間を想定していたんじゃないかと思うのですよ。

ペイさん:僕もそのキャンペーンに参加していましたが、朝起きたら上限金額がメッチャ減ってたんで、多分寝ないでやった方もいたんじゃないですかね。

ハイジ博士:1冊という決まりだから、通常のコミックス5冊分で1冊分のカウントになる「合本」をもらう、みたいなハックが生まれたりしてましたね!

ペイさん:特定のキャンペーンというわけではないのですが、昨年は冷蔵庫と洗濯機が壊れたため、この2つの買い替えを含めて大きな買い物をたくさんしました。自分自身が普段から買い物情報をかなりチェックしているので、ネットと店舗を比較したりしながら、最終的に冷蔵庫は相場より5万円ほど安く購入できて、還元も3万ポイントほど受けとれましたね。

一方で、ネットショッピング全体からすると、悪いことの方が多かったように思います。楽天やYahoo!ショッピングでいままでは税込金額でポイント還元されていたのが、昨年からどちらも税抜金額での還元に改訂されました。私自身も実際に変わるまで、それほど大きな影響はないだろうと思っていたのですが、実際に適用されると非常に大きな影響がありましたね。そんな中でAmazonが頑張っていたな、というのが昨年の印象ですね。お得情報を発信している側としては、苦しい1年だったと思います。

ハイジ博士:私はやっぱり、2022年はクレカ積立が増えたのが印象的でした。マネックスカードやau PAYカードが加わった一方で、もともと取り組んでいた楽天カードの積み立ては還元率が下がってしまいました。また、三井住友のプラチナプリファードは、クレカ積立とふるさと納税で5%還元というのが話題になりましたね。

クレカ積立は、長期でポイントがたまっていくので時間効率的にも優れていますし、この部分のポイントは重要だと思います。

※後編は1月29日配信予定です。

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