ORC全7路線 運賃平均8%値上げ 中部-宮崎・秋田 長崎県外2路線開設へ

 オリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)は26日、既存の全7路線の運賃を同日発売の3月26日搭乗分から平均8%引き上げたと発表した。燃料価格高騰などが理由。併せて3月26日、中部-宮崎、中部-秋田の2路線を開設する。
 運賃の引き上げは2014年に長崎-壱岐で実施して以来。片道普通運賃を500~1700円増とした。例えば長崎-壱岐は500円増の1万800円、長崎-福江は600円増の1万2400円。障害者や島民の割引は改定対象外。
 同社は「燃料や航空機関連部品などの価格上昇に伴う値上げ。引き続き安全で快適な空の旅を提供していく」としている。サマーダイヤ期間(3月26日~10月28日)搭乗分の運賃・ダイヤ改定を国土交通省に届け出た。
 県外2路線の新設は事業規模拡大が目的。認可されれば、いずれも全日本空輸(ANA)との共同運航で1日1往復を予定している。
 新たに導入するATR社のプロペラ機「ATR42-600」は7月1日に就航する。
 ダイヤ改正ではほかに、夏季の利用客増加に合わせ、8月10~21日に一部路線を増減させる。1日往復数を▽長崎-福江=1増の3▽福岡-対馬=2増の4▽福岡-福江=1増の3▽福岡-宮崎=1減の4-とする。このうち福岡-福江と福岡-宮崎は8月25~27日も同様に増減する。

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