アストロズGM決定 ブレーブスのブラウン・スカウト副部長が就任

日本時間1月27日、アストロズはブレーブスでスカウト副部長を務めていたデイナ・ブラウンがゼネラルマネージャー(GM)に就任することを発表した。昨季5年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズだったが、ジェームス・クリックGMが新たに提示された1年契約のオファーに満足せず辞任。その後、ジム・クレイン社長はGM候補との面接を精力的に行い、最終的に球団史上2人目の黒人GMとなるブラウンを選んだ。なお、監督とGMがともに黒人となるのはメジャー史上2度目のことだという。

ブラウンは2019年から4年間、ブレーブスでスカウト副部長を務めていた。マイケル・ハリス2世、スペンサー・ストライダー、ボーン・グリッソムらを発掘したドラフトを担当し、ブレーブスの戦力アップに貢献。もともとは1994年にパイレーツでスカウトとしてのキャリアを開始し、2002~09年はエクスポズ/ナショナルズでスカウト本部長、2010~18年はブルージェイズでGM特別補佐を務め、数多くのスター選手を発掘してきた実績がある。ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMとはエクスポズ時代から縁があり、ブルージェイズ、ブレーブスでもアンソポロスとともに仕事をしてきた。その忠誠心がクレインの目に留まったようだ。

「昔ながらのスカウトたちに鍛えられたんだ」と語るブラウンは、過去にメッツやマリナーズのGM候補として名前が挙がったことがある。「私は33年間、野球に携わってきた。野球は私のすべてなんだ。この街とアストロズのファンのために一生懸命働き、ジム・クレインが正しい選択をしたことを証明したい」と意気込みを語った。クレインも「様々なことをトータルで評価したとき、我々のチームに彼が完璧にフィットしていると思った」と期待を寄せている。

アストロズは今オフの補強をほぼ完了しており、ブラウンの仕事をアストロズの選手を知ることからスタートする。2017年から6年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出しているチームを受け継ぐことになったブラウン。現在進行形の黄金期をさらに充実したものにできるか、その手腕が注目される。

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