映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2月24日(金)より全国公開! 本日は国旗制定記念日、赤色を決めたのは当時の大学生!?

1967年に放送され、放送直後から抗議が殺到、閣議でも偏向番組、日の丸への侮辱として問題視され、郵政省がTBSを調査するに至った、TBSドキュメンタリー史上、最大の問題作と呼ばれた作品が、半世紀の時を経て現代に蘇る。 『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が2月24日(金)より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開される。 サブカルチャーの先駆者であり時代の寵児であった劇作家の寺山修司が構成を担当し、街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった、人々が普段考えないような本質に迫る挑発的な質問を、次々とインタビューしていく。長年タブーとされていた本作を、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」という思いから、ドラマ制作部所属で、本作が初ドキュメンタリーとなる弱冠28歳の佐井大紀は、1967年と2022年の2つの時代を対比させることにより「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立った。

本日1月27日は、国旗制定記念日。1870年1月27日に明治政府が日の丸を国旗とする太政官布告の商船規則により、国旗のデザインとして制定したことを記念し、一般社団法人・国旗協会が記念日と定めたものだ。 1999年に成立した「国旗国歌法(国旗及び国会に関する法律)」には、旗の縦横比率は2:3、丸の直系は旗の縦の長さの5分の3で、旗の中心に位置し、他は白、マルは紅色という規定が定められた。ただ、日の丸は国旗として定められる以前から大衆に認知されたデザインだったようで、聖徳太子の文書や源平合戦での源氏の旗や、戦国時代の武田信玄が戦に用いていたなど起源は定かではない。 本作にて繰り返し質問される『日の丸の赤は何を意味していますか?』に関しても所説あるが、日本国旗の赤い部分は日、つまり太陽を象徴すると言われている。また、紅白は日本の伝統色でめでたいものとされており、赤は博愛と活力、白は神聖と純潔を意味するとも言われている。

しかし、「日の丸」の“赤色”の定義を決めたのは官僚でも政治家でもなく、ひとりの大学生だったと言われる。「日の丸」の赤色を決めたのは、1964年の東京オリンピック開催当時大学生ながら"国旗監修"を務めた吹浦忠正さん。組織委員会のメンバーとして大河ドラマ『いだてん』にも登場した方で、1964年東京オリンピックの際、生粋の国旗マニアだった吹浦さんに組織委員会が国旗監修を依頼したという。 色が決まったのが1964年、そして法律で正式に国旗となったのが1999年の平成に入ってからという驚愕の歴史を持つ「日の丸」。“あなたにとって日の丸とは何ですか?” 果たして、1967年と2022年で国民の日の丸に対する想いはどうかわったのか? 映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』は2月24日(金)より全国公開。

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