岡山市中心部で4年ぶり積雪 気象台「夜から北部大雪も」

うっすらと雪化粧した岡山市郊外=27日午前8時51分、同市北区西辛川

 上空の寒気と太平洋側の低気圧の影響で、岡山県内は27日早朝から全域で雪が降った。岡山市中心部では約4年ぶりとなる積雪(1センチ)を観測。市街地の屋根や植え込みをうっすらと雪化粧した。

 積雪計がある県内5カ所の同日午前10時までの6時間降雪量は、岡山市中心部と新見市千屋が各1センチ、真庭市蒜山上長田と美作市、津山市が各2センチ。岡山市中心部の積雪は、2019年2月11日以来という。

 JR岡山駅前では時折激しく雪が舞う中、傘のほか、レインコートを着て出勤する人もいた。通学途中の県立大4年男子学生(22)=瀬戸内市=は「県南部で雪が積もるのは珍しいので驚いた。いつもよりしっかり着込んで家を出た」と話した。

 一方、県内の16観測地点の朝の最低気温は、岡山市中心部0.3度(平年氷点下0.3度)▽倉敷市0.2度(同0.1度)▽高梁市氷点下0.3度(同1.5度)▽真庭市蒜山上長田同3.3度(同4.1度)▽津山市同1.7度(同1.7度)―など。13地点で平年を上回り、寒さは幾分か和らいだ。

 岡山地方気象台は「今後は北から寒気が流れ込むため、夜から明日昼ごろにかけて北部を中心に大雪となり、寒さも増すだろう」としている。

雪が降る中、通勤する会社員ら=27日午前8時25分、JR岡山駅東口

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