トキワ荘の紅一点・水野英子による伝説の衝撃作『ファイヤー!』復刊!

▲『復刻版 ファイヤー!』水野英子(文藝春秋)扉絵

漫画家・水野英子の伝説の作品『ファイヤー!』が、2023年1月27日(金)に株式会社文藝春秋より復刊された。 本作は、「女手塚」とも言われた女性漫画家の旗手・水野英子が、1960年代アメリカを舞台に、若者たちの赤裸々な想いや叫びを描き、人々に共感と衝撃を与えた作品。 現在も活躍する多くの人気作家が、本作に衝撃を受けて、マンガを描き始めたと、しばしば語られる本作。それまで、「少女マンガ」というジャンルがなかった60年代に、この作品を水野が描いたことで、「少女マンガ」が生まれたとも言われる、マンガ史における重要作だ。本作が23年間、読むことが非常に困難な状態になっていたことは、マンガ界の損失だったと言えるだろう。

なお、83歳にして現役の作者自身が、本作のために描き下ろした表紙カットを使用。 さらに本書には、今まで単行本に掲載されたことのない短編も収録している。

▼上巻特別掲載:幻の初収録短編「PINK FLOYD」

▼下巻特別掲載:幻の初収録短編「キース・ジャレット」

水野英子コメント

水野の代表作『ファイヤー!』が23年ぶりに刊行されることになりました。伝説のロックコミック、衝撃作をぜひお読みください。

【著者プロフィール】

水野英子:1939年、下関市生まれ。1955年「少女クラブ」にて15歳でデビュー。トキワ荘出身唯一の女性漫画家としても知られる。代表作に『白いトロイカ』『星のたてごと』『ファイヤー!』などがある。『ファイヤー!』は、1970年に小学館漫画賞、2010年に日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞。現在も執筆活動を続けている。

『翔んで埼玉』『パタリロ!』魔夜峰央先生、推薦

天才が本気で描くと、こーゆーすごいマンガになる!!

私には描けない──。

その時代の若者がすべて共有した感性を再現されたのだと思う。

時代に共通する精神の感応を意図して表している。

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