島々を旅しているかのようなVR体験や美しい星空をみんなでつくるイベント「TOKYO ISLANDS BOX」

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は東京にある11の島々の魅力を体感できるイベント「TOKYO ISLANDS BOX」についてや、東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」で都内にわずか数軒だけ残る江戸筆工房の「鳳竹堂」を紹介しました。

◆"東京宝島”11島の魅力体感 TOKYO ISLANDS BOX

東京都は、東京にある11の島々の魅力を体感できるイベント「TOKYO ISLANDS BOX」を開催します。

「TOKYO ISLANDS BOX」は、1月28日(土)と翌29日(日)午前11時~午後5時まで、表参道ヒルズ本館地下3階にあるスペース オーで行われます。

会場では、11の島々を旅しているかのような体験をVRで楽しめるVRシアターをはじめ、プラネタリウムのような島の美しい星空をみんなでつくるイベントが行われます。

ステージプログラムでは、1月28日(土)午前11時30分から、小池知事や出席者によるオープニングセレモニーのほか、多彩なゲストによる、食、旅、美をテーマとしたトークセッションが行われます。

さらに、参加費無料のワークショップが、土曜日と日曜日に、別メニューで行われます。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/12/23/08.html
https://tokyo-islands-box.jp/

◆特別企画「職人のいぶき」 #29 江戸筆

東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」。
今回は、文字に彩りを与える、江戸筆です。

古くから、文化の発展と継承を担ってきた、筆。
江戸時代、学問や芸術が庶民に浸透するにつれ広まった江戸筆は、書き手の思いを柔軟に表現します。
その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。

都内にわずか数軒だけ残る江戸筆工房のひとつ、板橋区の「鳳竹堂」。
その伝統を今に伝えるのが、2代目の佐久間悟さん。

(佐久間悟さん)「書に関して楷書、行書、草書、隷書、色々あると思うんですけど、そのお客さんが何を苦手にしていて、何を上手く書きたいかを具現化するために書きやすさを表現するのは、職人の腕だったりすると思います」

書道用や水墨画用、様々な種類のある筆。墨が馴染みやすいよう穂先には獣毛がよく使われています。

(佐久間悟さん)「一般的には羊毛・山羊の毛は、毛先が横に広がっていく。広がっていくかわりに、そこまでまとまらない。馬の毛は、広がらないかわりに必ずまとまってくれるので、楷書、行書などの鋭い線を表現するのに良いといわれています」

毛の種類により、柔らかさ・まとまりが違うため必要に応じて、毛を使い分けます。

(佐久間悟さん)「生まれてから一度も切っていない毛しか、筆には使えないので、筆に作る際は、毛先があるもの、毛先のないもので筆を構成します」

筆の命といわれる穂先を作るため、毛先がない毛や逆毛は取り除きます。硬さや長さの違う毛を混ぜながら美しい穂先を形作るには、熟練の技術が欠かせません。

(佐久間悟さん)「技術を向上させたいとか、上手くなりたいという方のサポートになれれば、いちばん嬉しいですね。筆が置いてあったときに、できれば、日本人だから筆を持って、汚くてもいいから自分の名前を筆で書こうと思ってくれるような人が増えたら、すごく嬉しいです」

書き手の思いを毛先に乗せる、江戸筆。そこには、職人のいぶきが感じられます。

都庁第一本庁舎内にある、都内62の区市町村の特産品を扱う「TOKYO GIFTS 62」。
このギフトショップでも、今回、紹介した、鳳竹堂の江戸筆を取り扱っています。

関連リンク
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/tokyogifts62/product/84/

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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