【新型コロナ】岸田首相、マスク着用緩和急ぐ意向を表明 卒業式シーズン視野に 感染沈静化前提に先行適用を検討

岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は27日の参院代表質問で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを「5類」に移行することに伴うルール見直しとして、卒業式シーズンを視野にマスク着用の緩和を急ぐ意向を表明した。5類移行は5月8日の予定だが政府関係者によると、学校現場など屋内でのマスク緩和ルールを前倒しでまとめ、感染の鎮静化を前提に先行適用を検討するという。

 同日の本会議で日本維新の会の浅田均氏は5類移行を踏まえ「コロナ禍の卒業生はクラスメートや先生の顔を知らない。位置付け緩和が見えてきたのだから『せめて卒業式にはノーマスクで臨んでもらいます』と総理としてここで約束してほしい」と要請した。

 首相は着用のルールについて「感染状況を見ながらできるだけ早くお示しする」と移行に先立つ公表と適用を示唆。「学校教育を含め、社会のあらゆる場面で日常を取り戻すための歩みを着実に進めていく」と付言した。

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