政治家になりたがるおじさんの心理に見る、政治への私たちの向き合い方。

福岡でいちばん企画書を書いてきたプランナー・中村修治さんが読者のお悩みにオモシロオカシク答えてくれます。「あー、あるある」「そっか、もうそんな感じでいっか」などなど、生きにくい日々をライトに潜り抜けるためのヒントになったりならなかったり!?ぜひ肩の力を抜いてお楽しみください!

相談者>>>>>>>>

会社勤めをして、30年が過ぎた50代サラリーマンです。

最近、大手企業につとめていて、それなりに出世している私と同世代の50代男性が、ことごとく政治家を目指そうとしています。
(自身のノウハウを活かして地方再生などを語るようになり、Facebookでも長文投稿するようになってきていたり。)

あれは何なのでしょうか…?

<<<<<<<<ワタシの回答

仕事がないのだと思いますよ!?

いまや地方統一選挙において、地域の市議や県議の無投票当選者は、20%を上回っています。市議や県議の立候補者が、この日本では常時不足しているということです。選挙をする意味もない。無風のまま、名前も知らないおじさんやおばさんが手を挙げたら、そのまんま政治家を名乗れるというのが日本の地方政治の実態だったりするわけですよ。平均競争率は、いつも1.5倍以下ですよ。もうマズイです。

よく考えてもみてください!!
めっちゃ忙しい優秀な経営者が政治家を目指すと思いますか!?
女性は、そもそも、いろいろと忙しいのですよ。
仕事がないのだと思います。
50代男性が政治家を目指す大半の理由は、こんなところです。

50歳も過ぎて、仕事もなくなって、会社での立場を追われたりすると、、、世のため、人のため、そして“お金”のためと、立候補する人が生まれ出てくるわけです。青年期の社会で自己実現欲求を満たされなかった御仁の欲望の行き着く先は、「教えたい欲求」か「社会を良くしたい欲求」です。

日本の議会制民主主義は、こうやって成立しています。その議会は、仕事がないけど政治家になりたい人や、お父さんや爺さんが政治家だったから引き継ぐという世間知らずの人ばっかりになっていきます。地方議会が、幹部の人たちばかりに忖度するサラリーマンのような政治屋や先祖代々の地盤と利権を守りたい政治屋ばかり。そんでもって、その人たちを選ぶ選挙に行く人たちも、仕事から遠ざかった高齢者世代が大半を占めることになる。

仕事のない(できない!?)人を、
仕事がない人たちが選ぶのが日本の選挙?もう茶番ですね。

暇な人ほど、判断や選択をあやまる。
他人の誹謗中傷に時間を注ぐ。
そもそも“責任をとってただの人”になることを怖がるような人たちを政治家にしてはいけないのじゃないかと思っています。

わぁ、、、口が過ぎました。ドイツの文豪・トーマスマンは、「政治を軽蔑する者は、軽蔑にあたいする政治しかもつことができない」と言っています。反省です。

そもそも、こんな数の地方議員が必要なのかと思います。「議員定数」の話や「選挙制度」そのものに斬り込む鮮度の高い政治家は出てこないものなのか!?と期待しています。

だからワタシは、ちゃんと選挙に行っています。会ったこともない立候補者の名前を書く前に、その公約をちゃんと読むことにしています。そうじゃなきゃ、こうやって毒を吐く権利もないと・・・。

今年は、統一地方選挙の年です。
仕事をちゃんとしてくれる候補者に一票を投じたいと思います。

無風にさせないのが
投票する側の
心意気ですよ。

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