山口市内の各神社で2月3日に節分祭 豆まきや厄除け祈願など

▲すがぬけの輪(古熊神社)

 2023年1月は「10年に一度レベル」と言われる寒波に見舞われ、山口市内でも10センチ以上の積雪が観測されたが、2月4日(土)は立春。立春の前の日が「節分」で、「季節を分ける」という意味がある。古来、季節の変わり目は邪気が入りやすいと考えられており、一年間の無病息災を祈る行事「追儺」が行われてきた。発祥は中国だが、平安時代に宮中に広まり、やがて豆をまく節分行事として庶民の間に広まったという。
 山口市内の神社でも、2月3日(金)に節分祭や厄除け神事が執り行われる。新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年と2022年には中止されていた行事を再開する神社も見られるが、引き続き感染対策を講じながら、祈願祭が行われる。 

        

【山口大神宮】(山口市滝町4)
 厄年の人や、各家庭の厄を払う「厄除け・星まつり」祈とう(要事前予約)が行われる。午後7時の祭典(年男の厄払い祈願)後、裃(かみしも)や法被(はっぴ)姿の年男・年女による豆まきが行われ、参拝者には社殿の前で福豆が配られる。
 当日、古いお札やお守りを持って行くと「お焚き上げ」をしてもらえ、景品がもらえる福引「福寿くじ」(1回200円)もある。

    

【古熊神社】(山口市古熊1)
 「開運厄除星祭祈願」(予約不要)が、午前9時から午後8時まで随時行われる。午後7時から年男・年女による豆まきがあり、もちまきが3年ぶりに開催される。
 境内にはチガヤで作った輪にオニカズラを巻き付けた輪「すがぬけの輪」が設置されており、八の字にくぐることで、罪やけがれを払い清め、新しい初を迎えることができるという。
 名物の天神草もち、石焼き芋、甘がゆも販売される。
 追儺役は次の皆さん(敬称略、順不同)。
 末永汎本▽雨村明倫▽松田範和▽青木正治▽黒﨑昌芳▽椎木公子▽大和猛▽磯部雄一▽多々良健司▽大原敏之▽葭谷光哉▽河野通孝▽礒部邦彌▽河本剛志▽鈴川知二▽世良嘉啓▽宮川好世▽石橋克星▽安元崇▽伊藤博志▽椋木翔太▽古谷幸奈

    

【出雲大社山口分院】(山口市維新公園6)
 住宅や宅地が祭神・大国主大神の加護を受ける「出雲屋敷」へ加入した家庭などを対象に「年祭諸祈願」(予約不要)が斎行される。
 参拝者には神酒、福豆、もちが配られる。
 景品がもらえる福引(1回300円)もあり、境内では恵方巻も販売される。

    

【今八幡宮】(山口市八幡馬場22)
 午前9時から午後8時まで、家族の厄除けや家内安全を祈祷する「星祭り」(予約不要)が行われる。
 参拝者には「福豆」が配られ、ぜんざいの接待もある。

    

【仁壁神社】(山口市三の宮2)
 午前9時から午後5時まで「星まつり・厄除け」(予約不要)が、午前11時に年男・年女の厄を払う祭典が執り行われる。
 参拝者には持ち帰ることのできる「福豆」が配布され、ぜんざいの接待も。
 古いお札などは「お焚き上げ」してもらえる。

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