武豊、JRA通算4400勝まで“M1” メモリアルV候補は「ディープ産駒×弟・幸四郎厩舎」

武豊騎手(C)Getty Images

武豊騎手は先週21日の土曜中京7R・4歳上2勝クラスを5番人気タイミングナウで制し、JRA通算4400勝まで残り1勝とした。22日の日曜中京8R・西尾特別では単勝1.5倍に支持されたロンで惜しくも3着。

メモリアル達成はお預けとなったが、前人未到の記録までのマジックは「1」。ここでは28・29日の東京で土日計9鞍の騎乗馬からメモリアル達成のレースを予測する。

■根岸Sはヘリオスに騎乗

日曜東京11R・根岸Sではヘリオスに騎乗。昨年の根岸Sで初コンビを組み、いきなり2着と好走し、その後も地方交流重賞を中心に善戦。マイルCS南部杯は6番人気2着、前走・JBCスプリントは4番人気3着と人気以上の走りを見せ、GI制覇に迫った。

実績はメンバー上位と言える相棒だが、レモンポップやギルデットミラーといった強力な新興勢力が勢ぞろい。馬券の観点からは“買い”の1頭だが、ハードルはやや高めと言ったところだ。

■ドーブネがメモリアルV候補

騎乗馬を見渡すと、4400勝目は28日の土曜東京が濃厚か。土曜東京8R・4歳上2勝クラスのジャスパーグレイトは、年明けの成田特別(2勝クラス)でタフな逃げ争いを踏ん張り3着。今回も同型馬は揃ったが、現級を勝ち上がれる力はある。

土曜東京10R・クロッカスSのフロムダスクも魅力。前走・朝日杯FSはスタートが悪く流れに乗れなかったが、ハナを奪えば京王杯2歳S2着の先行力がある。中間は入念にゲート練習。10頭立てと頭数も落ち着いたここなら、すんなりハナを奪えそうだ。

フロムダスクで取りこぼしても、土曜東京11R・白富士Sには、2連勝でオープン入りしたドーブネがスタンバイ。重賞組がずらりと揃う一戦だが、近2戦の内容は強く、この相手でも通用すると見た。左へモタれるところがあり、東京コース替わりは好材料。本馬はディープインパクト産駒で、管理するのは武幸四郎厩舎と、ゆかりの馬でメモリアル達成となるか。

日曜東京7R・4歳上1勝クラスのサトノギベオン、日曜東京9R・セントポーリア賞のマイレーヌも上位争いは可能だが、レジェンドのJRA通算4400勝は土曜東京で達成と見た。

※A→B→Cの順に期待度が高い

土曜東京
3R・シャーンゴッセ【C】
5R・ブルーハートリリー【C】
7R・デュアルキャリアー【B】
8R・ジャスパーグレイト【A】
10R・フロムダスク【A】
11R・ドーブネ【A】

日曜東京
7R・サトノギベオン【A】
9R・マイレーヌ【B】
11R・ヘリオス【A】

文●SPREAD編集部

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