きょう(27日)午後、一時的でしたが、強い風を伴って吹雪いた広島市中心部。上空に再び強い寒気が入り始め、大気の状態が不安定となったためです。
きょう(27日)夕方、広島地方気象台が広島県に発表した大雪に関する情報です。
きょう(27日)夕方からあす(28日)の夕方までの24時間に予想される降る雪の量は、いずれも多い所で以下となっています。
北部 山地:50センチ 平地:30センチ
南部 山地:40センチ 平地:10センチ
特に今夜からあす前半にかけては、山地を中心に雪の降り方が強まる所が出てくる見込みです。
中国地方の上空には、上空の下層(上空1500メートル付近)で-12℃以下の強い寒気が入っています。
”10年に一度の強烈寒波”と伝えられた、今週前半の寒気ほどの強さではありませんが、先月のクリスマス寒波の時と同じくらいの強さです。
一方で、下層の強い寒気が入る時間はそこまで長くはなく、雪雲をより発達させる上空の上層(上空5500メートル付近)の寒気はクリスマス寒波の時ほど強くはない予想です。
また、日本海の海水温も先月に比べると低い状況なので、今シーズンやってきた過去の強烈寒波を超えるような雪の降り方まではいかないでしょう。
とはいえ、中国山地を中心にそれなりに降る雪の量は多くなる見込みです。
特に備北の山地では、今夜からあす午前にかけては雪の降り方が強まり、積雪が短時間に増えるおそれがあります。風の収束によって発達した雪雲がかかりやすいためです。
すでに八幡や高野では70~80センチの積雪となっています。
週末には1メートル前後に達する所も出てきそうです。
北部や南部内陸の平地で降る雪の量は、先月のクリスマス寒波や今週前半の時と比べると、そこまでは降ることはない見込みですが、多少は雪が積もる所も出てくるでしょう。
雪の降り方や路面の積雪・凍結にはご注意ください。
大雪に関する広島県気象情報(気象庁)