新型コロナ「5類」に引き下げ5月8日で下田は歓迎 浜松は「例年どおりの浜松まつりをやってほしいな」=静岡県

新型コロナウイルスの感染症法の位置づけを「5類」に引き下げる時期などについて政府は対策本部会議を開いて最終的な協議をしました。移行時期は大型連休明けの「5月8日」とし、県内では様々な反応がありました。

政府は27日夕方に開いた対策本部会議で新型コロナの感染症法上の位置づけを大型連休明けの「5月8日」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることを正式決定しました。移行時期が5月8日となる方針について観光地からは。

<下田市 松木正一郎市長>

「観光地としての下田市は、当然平常化に向けた様々なことは歓迎をしていますし、喜ばしいとは思っています」

歓迎の意向を示した下田市の松木市長。大型連休明けというタイミングが下田にとっては大きいからです。

<下田市 松木正一郎市長>

「今年の5月の黒船祭については、5月に5類になりということは、私たちにとっては相当安心材料ととらえて歓迎しています」

開国のまち下田市にとって最大のイベント「黒船祭」。今年の開催は5月19日からの3日間で、ちょうど「5類」に移行した後に祭りを迎えることになります。

過去3年は、新型コロナの影響で中止や期間の短縮を余儀なくされました。下田市は移行による緩和をふまえた上で祭りを盛り上げていきたいと話しています。

一方で、複雑な受け止めをする人も。

<祭すみたや 中川晋介社長>

「やっぱりお祭り楽しみにしているお子さんとか、もちろん大人の人達もみんな浜松まつり楽しみに1年間生きてる感じがあるので、浜松市民は。(5類移行が)後とはいえ例年どおりの浜松まつりをやってほしいなというのが僕の願い気持ちです」

浜松まつりの法被などを販売する専門店です。浜松まつりは大型連休中で「5類」引き下げ前となります。

今年の浜松まつりは開催される予定ですが基本、飲酒は禁止。激練りや凧揚げの糸切合戦などは検討中ですが、コロナ前と同じとはいかないようです。

移行時期がはっきりしてきたものの、まだ第8波のさなかです。新たな感染者は浜松市が507人、静岡市が416人、その他の市や町の合計が1410人です。県全体で10人の死亡が報告されています。

<県健康福祉部 後藤幹生参事>

「5月の大型連休後は(感染者数が)上がってくる。波の真っただ中に5類になることになる」

後藤参事は引き下げの方向性には賛同しながらも、新型コロナは季節に関係なく周期的に波が来るため、感染者が増えている時にはマスクや換気など自発的な予防が必要との見解を示しました。

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