岡山県北 28日警報級大雪の恐れ 予想降雪量、山地で50センチ

雪が降る中、通勤する人々=27日午前8時25分、JR岡山駅東口

 上空の寒気と太平洋側の低気圧の影響で、岡山県内は27日早朝から全域で雪が降った。岡山市中心部では約4年ぶりに積雪を観測。28日も北部で警報級の大雪になる恐れがあり、岡山地方気象台は注意を呼びかけている。

 北部の27日午後6時までの最大積雪は、真庭市蒜山上長田で72センチ、新見市千屋47センチ、美作市29センチ、津山市24センチ。岡山市中心部の積雪(1センチ)は2019年2月11日以来という。

 27日朝のJR岡山駅前では時折激しく雪が舞う中、傘やレインコートでしのぎながら出勤する人も。県立大4年の男子学生(22)は「県南部での積雪は珍しく驚いた。いつもよりしっかり着込んだ」と話した。

 岡山地方気象台によると、28日にかけて西日本の上空1500メートルに氷点下12度以下の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる。28日午後6時までに予想される県内の24時間降雪量は、いずれも多い所で北部の山地で50センチ、平地25センチ、南部10センチ。

 岡山地方気象台は「28日朝が降雪のピークとなり、その後北部では30日まで断続的に雪が降る。路面の凍結や除雪作業中の事故、ビニールハウスの倒壊などに注意してほしい」としている。

鉄道やバス 28日も計画運休

 県内では27日、今冬一番の寒気に伴う大雪の影響で、県北部を中心に鉄道やバスが運休した。鉄道、バスは28日も一部区間で計画運休する。

 鉄道は、JR西日本が特急の「サンライズ瀬戸・出雲」を終日運休させ、「やくも」と「スーパーいなば」も昼から順次運転を取りやめた。いずれも28日は終日運休する。在来線は因美線津山―智頭間で終日運休、伯備線新見―米子間は夕方以降の運転を見合わせた。28日はいずれも始発から運休する。

 路線バスは、津山市など県北部を走る中鉄北部バスで始発から運休や遅れが相次いだ。28日も一部路線で運転を見合わせる。

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