インフルエンザ、全国での注意報発令に近づく 関西、九州、沖縄ではすでにまん延

 厚生労働省は27日、季節性インフルエンザについての最新情報を発表した。北陸、関西、九州、沖縄ですでに流行の兆しが現れており、全国平均でも流行の兆しとして注意を呼びかける「注意報」発出の基準直前まで数値が上がっている。来月にかけピークを描いていくことが確実な情勢だ。

沖縄はすでに「警報」発出

 この日厚生労働省が発表した1医療機関あたりの症例数報告では、地域から流行が始まりつつあることが示唆された。まず石川13.69、福井12.14と北陸2県で先週より約2倍、関西では大阪府20.46を筆頭に、滋賀県以外はすべて10人を突破した。九州も福岡の20.59をはじめ、ほぼ同様に10人を上回る状況だ。沖縄はこれらの府県よりさらに多く38.77人。全国でもっとも流行した状態となっており、県は大規模な流行が起きているとして警報を発出している。

 全国平均で見ると、先週の7.57人から増えて9.59人。流行が起きる恐れがあるとして注意喚起する「注意報」を発出する基準10人に近づいた。3学期が始まったこともあり、学級閉鎖の数も先週より10倍近くの928と激増している。

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