関東中心の広域強盗事件、大津でも関与疑いの事件か 質店で窃盗未遂事件

滋賀県警本部

 関東を中心に判明している広域強盗事件で、滋賀県内でも同じグループの関与が疑われる事件が起きていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。

 大津市で昨年3月13日夜、閉店間際の質店のガラス扉にブロック片を投げつけたものの、ガラスは割れず未遂に終わる事件が発生。滋賀県警は翌日、逃走していた20~30代の男3人を窃盗未遂容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、3人は県警の調べに「SNS(交流サイト)を通じて『闇バイト』に応募した」「指示役に言われた通りに動いた」などと話したという。いずれも闇バイトの募集に応じて実行役となり、貴金属などを扱う店舗を狙ったとみられるという。

 県警は、逮捕された1人の建築業の男(29)=建造物侵入未遂罪などで起訴=が保釈中に関西で強盗を重ねていたとみている。建築業の男は、質店事件の約2カ月後に発生し、同じく広域強盗事件との関連が疑われている京都市中京区の高級腕時計店強盗事件に関与したとして、昨年8月、京都府警に逮捕された。商品ケースをハンマーで壊して多数の腕時計を奪う手口で、他に逮捕された男女4人も闇バイトに応募して集まっていたという。

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