レクサスも認めた高級傘の「福井洋傘」、羽田エアポートガーデンに初の直営店 繊維や眼鏡技術生かしたアイテムそろう

羽田空港に隣接する複合施設内にオープンする福井洋傘の直営店=都内(同社提供)

 傘製造販売の福井洋傘(本社福井県福井市浜別所町、橋本肇社長)は、1月31日に全面開業する羽田空港隣接の複合施設「羽田エアポートガーデン」内に初の直営店をオープンする。繊維や眼鏡フレームなどの技術を生かした洋傘などを取りそろえ、国内外に福井のものづくりの魅力をアピールする。

 同社はこれまで、百貨店での店頭イベントやオンラインストアでの販売が中心だったが、百貨店の集客低下や売り場確保が難しくなってきたことなどから、直営店開設を計画。インバウンド(訪日外国人)やビジネスマンら新たな客層を取り込もうと出店を決めた。

 店舗は野だて傘の展示や商品棚の下に砂利石を敷くなど「和」をイメージ。眼鏡フレームの技術を生かした骨組みと福井伝統の羽二重折りを応用した生地を使った「蛇の目洋傘」や、特殊な糸を高密度で編み込み撥水性を高めた傘「ヌレンザ」など、200~300アイテムをとりそろえる。ヌレンザは2006年にトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」の関連グッズにも採用された。

 担当者は「百貨店に依存しない売り方を考えていかなければならない。イベント販売と両立させ、売り上げを伸ばしていきたい」と話していた。

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 羽田エアポートガーデンは約70の飲食店や土産店のほか、先に開業したホテル、温泉施設などがある複合施設。福井洋傘は、日本の文化や技術を紹介する「ジャパンプロムナード」ゾーンにオープンする。福井県からはほかに、眼鏡企画製造販売の西村プレシジョン(本社鯖江市丸山町3丁目、西村昭宏社長)の国内9店舗目の直営店が出店する。

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