ものづくり大賞 3氏が受賞報告 沖縄総合事務局に

 第9回「ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞に選ばれたHPC沖縄(浦添市)の阿波根昌樹社長、同社で技術顧問を務める細矢仁氏(1級建築士事務所細矢仁建築設計事務所)と西薗博美氏(西薗博美構造設計事務所)の3人が27日、那覇市の沖縄総合事務局を訪ね受賞を報告した。

 3人と多田修二氏(多田脩二構造設計事務所)、宮野伸介氏(技建)の計5人は、従来よりも薄く高耐久性のあるハイブリッドプレストレストコンクリート(HPC)技術の開発に携わり、経産大臣賞を受賞した。HPC技術は那覇文化芸術劇場なはーとの外壁などに用いられている。

 阿波根氏は「イノベーションを起こすことはインパクトがあるだろうと、そこに挑んだ。型にはまらないところを追求すると、いろんなところで可能性や反響が生まれた」と持論を語り、今後は環境負荷を抑えた素材の開発に意欲を見せた。

 (小波津智也)

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