小出恵介 主演映画に「再び歩み出すという願い」込めた! 城定監督も「気さくで偉ぶらない」と絶賛

俳優・小出恵介(38)が28日、大阪市内で主演映画「銀平町シネマブルース」(2月10日公開)の特別先行舞台あいさつに、城定秀夫監督と登壇した。

つぶれかけの映画館“銀平スカラ座”を舞台にした青春悲喜劇で、2017年に無期限活動休止を発表し、20年に活動を再開した小出にとっては、22年公開の映画「Bridal, my Song」に続く、本格的な映画復帰作となった。演じたのは、一文無しのさすらい青年・近藤猛。「自分自身も役柄と一緒に再び歩み出すという願いを込めて、取り組ませていただきました」と語り、城定監督も「気さくで、偉ぶらない。何も言うことがなかった」と小出の人柄を絶賛した。

2021年秋に敢行された撮影では、デビュー当時の気持ちがよみがえってきたという。「映画デビューが『パッチギ!』という作品で、忘れもしない大学2年の春。京都で1カ月間、撮影をしまして(井筒和幸監督に)こっぴどく、しごかれた経験をした」と回想。その当時の「映画というものに対しての見上げる姿勢、ワクワクゾクゾクする気持ちを思い起こさせてくれる作品になった」と話した。

苦境に立たされるミニシアターが多い現状を踏まえ、小出は「小規模ながらも少しずつ口コミで育てていく作品。小さな映画館を応援する気持ちも込めて、この作品を育てていってくだされば」と期待を込めていた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

© 株式会社神戸新聞社