実写化が難しい役に挑み続ける大沢たかお

俳優の大沢たかおが25日、都内で行われた「Prime Video 新年発表会」に登場し、人気マンガを実写映画化する「沈黙の艦隊」(吉野耕平監督、9月29日公開)で主演を務めることが発表されたことを、各メディアが報じた。

動画配信サービス・Prime Videoが劇場版映画を製作するのは初めてで東宝が配給。同作は、漫画家・かわぐちかいじ氏が1988年から96年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)で連載し、累計発行部数3200万部を誇る大ヒット作。

日本初の原子力潜水艦が日米共同で極秘裏に建造され、日本人でありながら米艦隊所属という数奇の宿命を背負った超高性能原潜の艦長・海江田四郎が、理想の世界の実現に向けて画策する大胆不敵な戦いが描かれる。

大沢はプロデューサーもつとめ、映画「キングダム」シリーズを手掛ける松橋真三氏と、数年前から企画を練っていたことを明かした。

海上自衛隊の全面協力のもと、日本で初めて撮影に実際の潜水艦が使用されるなど異例の規模とあって、大沢は「半ば諦めながらやっていて、ここに立っていることが信じられない」と笑みを浮かべた。

「2009年にTBS系で放送された主演ドラマ『JIN-仁-』が大ヒット。『キングダム』では筋肉で15キロの増量を経て王騎将軍役を熱演。いずれも、実写化は難しいと思っていた作品を成功に導いているが、またまた原作者のかわぐち氏でさえ実写化が難しいと思っていた難役に挑むことになった。一時期は2年ほど俳優業を休業していた時期もあったが、その期間を経て仕事に挑む意欲が以前よりも増したようで、精力的に仕事に取り組んでいる」(芸能記者)

会見でかわぐち氏は撮影現場を訪れた時の様子を、「白い制服と軍帽の大沢さんが立っているんですけど、大沢さんが帽子のふちをピッと上げると、目がピカッと光って、自分でも『海江田がここにいた』と納得しました」と振り返った。

原作者が太鼓判を押すだけにクオリティーの高い作品になりそうだ。

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