2022年の県内での山岳遭難事故が過去最多の151件に上ったことが県警のまとめで分かった。遭難者は過去2番目となる175人で、半数は60歳以上が占めた。近年の登山ブームや新型コロナウイルスの影響で密集を避けた屋外でのアクティビティーを楽しむ人が増えたほか、久しぶりに登山を再開した経験者が遭難するケースも目立った。
遭難の発生状況では「下山中」が111人(63%)で最多だった。うち「道迷い」が37人、「疲労」が29人と続いた。県内には2千メートルを超える山はなく、首都圏や近隣から気軽に低山を訪れることができるが、日が暮れて登山道から外れることや、滑落する状況もあるという。