札幌に次々高級マンション…ツインタワマン“2億2000万円台” 札幌駅東エリア再開発

北海道新幹線の工事が行われているJR札幌駅の東側では、大規模な再開発が進んでいます。ただ、新幹線工事は遅れていて、2030年度末に予定されている延伸が危ぶまれているんです。再開発に影響はあるのか取材してきました。

JR札幌駅の東側では新幹線の改札の工事が進んでいます。そのすぐ近くでは2棟のタワーマンションを含む大規模な再開発が行われています。

いま再開発が進んでいるのは、札幌市東区北6条東2丁目から4丁目までのエリア。かつて、流通関連企業の組合ビルなどがあった場所です。

エリア内には26階建てのホテルのほか、320床の病床が全てトイレシャワー付きの個室という病院が建設中です。

さらには30階建てマンション「ザ・札幌タワーズ」も建設中。

30階建てで、ウエストタワーとイーストタワー合わせて戸数は、約400戸。分譲のツインタワーマンションとしては北海道内一の高さになるんです。

公開されたモデルルームを訪ねてみると…

真っ先に目に飛び込んできたのは、窓の外に広がる夜景!

マンション開発会社の営業担当、中村和樹さんが「札幌の夜景が一望できる」と話す通り、すばらしい眺望です!

部屋は1LDKから4LDKまでで、西棟の最高価格は最上階の4LDK(約121平方メートル)で2億2000万円台を予定しているということです。

札幌駅周辺の夜景を見下ろす絶景もさることながら、魅力はなんと言ってもその立地です。足元の新幹線改札口までは、なんと徒歩2分!

マンション開発会社営業担当の中村さんによると、完成は2025年3月以降で販売もこれからですが、問い合わせはすでに800件ほどあり、うち北海道内が7割で、病院も近くにあるため投資目的よりも居住目的の人が多いのではということです。

一方で、北海道新幹線の札幌延伸には暗雲が。

2022年12月、国は知事らに後志の倶知安町とニセコ町の間に巨大な岩があり、トンネル工事が最長で4年遅れていることを報告しました。

延伸予定は2030年度末から変わっていませんが、関係者によると「延伸が5年遅れる」という見立てもあるということ。

気になるのが、タワーマンションの販売への影響です。

マンション開発会社営業担当の中村さんは「お客さんも気になる人が多いと思う。できる限り早く開業してほしい。札幌駅(周辺の商業施設)が近いので特に影響ないと思う」とのこと。

専門家に、札幌延伸が遅れたら再開発に影響があるか聞きました。

インフォメーション・システム キャビン 志田真郷さんによると
・延伸が数年遅れても再開発には大きな影響ない。理由は、延伸しないわけではなく再開発の方針は変わらないから。

・冬季オリパラの招致も雲行きが怪しくなっているが、もともと既存の施設を使う予定なので白紙になったとしても再開発に大きな影響はない。

・むしろ、新型コロナの影響が心配。ホテルからオフィスビルに移行した例が相当あり、ネット通販に押されている物販の店舗や飲食店が出店しにくい状況などがどうなっていくかが、再開発の方向性に影響すると思う。

今後の動向に注目です。

*みんテレ1月18日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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