プロ野球12球団のキャンプが2月1日、スタートする。昨年に続き、今季もパ・リーグの覇権争いを繰り広げることが予想されるソフトバンクの栗原陵矢選手(旧福井県立春江工業高校出身)にシーズンへの意気込みを聞いた。
栗原選手は昨季序盤で大けがに見舞われ、出場できたのは5試合だった。「グラウンドで1年間熱い姿を見せたい」。復活を期し、プロ9年目のキャンプインを前に気持ちを高ぶらせる。
⇒栗原選手が昨季に負った大ケガの詳細
「自分の知らない世界を見て成長したい」。年明けから単独で米アリゾナ州に渡り、自主トレーニングに汗を流した。約3週間、温暖な地でリハビリに重点を置き体づくりに取り組んだ。
昨季は開幕から5試合で3割5分3厘、2本塁打と好スタートを切った。だが、守備で中堅手と交錯し左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。その後のシーズン離脱を強いられた。「試合に出られないことが悔しかった。何とか復活したときに変わった姿を」とここまでリハビリに励んできた。
現時点で左膝の状態は「80%」。3月の開幕戦を見据え、焦ることなく、膝の状態をしっかりと確かめるのを最優先にする。今季から初めて挑戦する三塁については「まだまだ手応えはなく不安が一番」と吐露した。
チームには日本ハムからフリーエージェント(FA)で近藤健介外野手が加入した。「近藤さんの後を打って、打点にこだわりながらやっていきたい」と栗原選手。けがを克服しての全試合出場を期し、さらにチームを3年ぶりのパ・リーグ優勝、日本一へと導く覚悟だ。