えち鉄や福鉄、バスが土日祝限定で1日乗り放題…電子企画切符の販売期間延長 ふくいMaaS協議会、15種類を用意

 北陸新幹線の福井県内開業を見据え、複数の交通手段を一体的に提供するアプリ開発を目指す官民連携の「ふくいMaaS協議会」は、2022年10月に始まった電子企画切符の販売期間を2月26日まで延長した。本格導入に向けた実証実験の第2弾と位置付け、15種類を用意し利用傾向を探る。

 実証実験では、嶺北の各交通事業者のフリー切符や、デジタル限定の食事券と組み合わせた切符などを、スマートフォンアプリ「ライドパス」を活用して提供。2022年12月20日までの2カ月余りで約300件の利用があった。利用者のうち約7割が県外者で、20代と50代が目立った。商品別では、嶺北地域の公共交通で使える共通休日フリーパスが人気を集めた。

 利用動向をさらに探るため、当初は2022年12月25日までだった販売期間を延長する。バス乗車券と入場券がセットの「朝倉氏遺跡フリー切符」や、越前市内の指定区間をタクシーで定額移動できる「迎車でGO!」(限定200枚)などの商品も追加。パンフレットやホームページでは、電子企画切符を使った観光のモデルコースを紹介している。

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 同協議会は、嶺北市町や交通事業者などで構成。移動手段の検索、予約、決済までの一括サービスを提供するアプリ開発を、福井新聞社と福井銀行の共同出資会社「ふくいのデジタル」と連携して進めている。

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