野菜作りの講座、移住者らに人気 三浦、「仲間づくりに」

実習地では受講生に畑が割り当てられ、作物を育てる=三浦市初声町和田(みうら楽農くらぶ提供)

 農業を楽しむ高齢者らが集まった市民サークル「みうら楽農くらぶ」が指導する三浦市の社会教育講座「趣味の農業」が今年、25期生を迎える。余暇を利用した野菜作りの基本を学ぶ場として、特に移住者からの人気が高い。メンバーは「新しい仲間づくりにもつながる」と受講を呼びかけている。

 楽農くらぶは1998年にスタートした同講座の修了生によって2000年に発足。現在は約60人の会員が親睦を図るとともに、同講座や親子農業体験教室の講師役、県立三浦初声高校(同市)の授業指導など、農作業を通じた社会貢献活動を続けている。

 2年間学び終えた受講生はこれまでに400人近くを数える。三浦の自然に魅せられて移住してきた市民が約9割を占めているという。修了後は希望すれば楽農くらぶに入会し、家庭菜園用農地を紹介してもらうこともできる。

 会長(80)は「移住者にとって野菜作りは大きな魅力。新しい仲間を迎えながら今後も活動を続けていきたい」と話している。

 25期生は、55歳以上の市内在住・在勤者が対象。定員15人(参加希望者多数の場合は抽選)。受講無料だが種苗や肥料は自己負担する。4月から2年間、野菜作りの講義と実習を行う。2月14日締め切り。

 実習地(同市初声町和田)ではそれぞれ広さ約20平方メートルの畑が割り当てられ、メンバーの指導でナスやトマトなどを栽培する。

 申し込み・問い合わせは初声市民センター、電話046(888)1626。

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