55歳カズ、ポルトガル2部移籍を語る 「1試合も出られないかも」「おじいさんだもんね」

来月2月26日の誕生日で56歳になるカズこと三浦知良。ポルトガル2部オリヴェイレンセへの移籍が決まったと現地紙が報じている。

オリヴェイレンセは横浜FCの親会社である「ONODERA GROUP」が52.5パーセントの株式を保有しており、両クラブは同じグループ傘下にある。

そのカズがフジテレビ系列の『ワイドナショー』に出演し、元日本代表の前園真聖さんと語り合った。50代での海外移籍については、こう話していた。

「海外挑戦するんでね…。 (躊躇は)ありましたよ。大変にはなりますけども、常に色々と自分で考えて進んでますんでね。

今回も新しい場所で人間的に成長できればいいかなと思います。肉体とかそういうものはやっぱりどうしても衰えてきますけれども、気持ちだけは余計思いが増している気がしますね。

現地に行きましたけど、ポルトガルの2部といっても、やっぱりレベルは高いですし、スピードもありますし、激しいですし。

こう言うとちょっと逃げの言葉になっちゃうけど、1試合も出れないまま帰ってくるかもしれませんしね(笑)

でも、挑戦して色々なことを吸収できたらいいなって。次につながるサッカー人生になればいいかなぁと思いますね。

(挑戦を続ける理由は)情熱はまだあるんですね。

練習とトレーニングする意欲、試合に出たいという意欲ですね。まだサッカーで成功したいっていう気持ちですね。

(そういう気持ちが衰えない)そうですね、残念ながら(笑)。

(56歳は)おじいさんだもんね…。 (前園さんに対して)否定しなかったね、いま(笑)。

孫がいてもおかしくないからね、もう。子どもが20代真ん中から後半になってきてるから。

(家族への相談は)しませんね(笑)『行くんだ、やっぱり』って(言われた)。

止められないですもんね。子供たちも理解しているしね。きっと行くんだろうなと思ってたんでしょうね、報道が出た時に。報道で知ることもあるから(笑)」

「(今後もずっと現役で続けるのかは)分からないですよ。

今回、ポルトガルは6ヵ月なんで、半年なんてあっという間だと思うんですよ。

その後のことは決めてませんから。(オファーが)なかったら終わりだしね。どっかからオファーがあれば、またやりたいと思うしね。

でも、その時に本当に自分にまだ今みたいな情熱と野心みたいなものが6か月後にないとダメですからね。

サッカーも結果を出すってのが本当に大変でうまくいかないことのほうが多かったと思うし。

去年の鈴鹿にしても、順位的にもそうですし、自分の成績もそうですけど、思い描いていたようにはうまくいっていない事が多いですけど。

でも、その他に得られたものってすごく大きいものがあるので、どこでやってもね。

(いつまで現役を続けるのか)最近みんな聞かなくなってきた。

そろそろかもしれないですよ、分かんないですけど。ずっと分からないじゃないですか。(分からないと言ってから)20年くらい経つ(笑)。

こんなチャンスないじゃないですか。この年齢でポルトガルの2部に移籍できるって。

(海外でのプレーは?)もう本当に最後じゃないかなって思います。最後に行かなきゃいけないだろうなって。

やっぱり本当にサッカーが盛んな国で強豪であって、サッカーが文化として根付いている、みんながサッカーの話しかしないような国ですし、サッカーを本当に楽しみにしている。

ある意味、逆にいえば、ものすごい評価が厳しい。だからもちろん、試合に出てプレーを批判されるでしょうし、ただ活躍すれば賞賛もされるでしょうし。

海外でしか、ヨーロッパでしか味わえないサッカー文化。そこから得られるもの、エネルギーってすごいと思います。それを自分のほうに生かしていきたいなと。

2月の5日だかに試合がある。ベンチに入ってるかもしれない。20人入れるらしい。可能性ないわけじゃないかなぁと思う。

試合に絡みたいですね。でも、甘くないだろうなと思うし、それも覚悟で。

まったく絡めずに6月くらいにワイドナショーのスタジオに出てるかもしれない。『ダメでした』って(笑)」

ポルトガルでは試合に出場できない可能性もあるとしつつ、それでも挑戦する価値はあると感じているようだ。

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現在、オリヴェイレンセは2部リーグで18チーム中11位となっている。

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