アドベンチャーワールドで15年ぶりとなるチーターの赤ちゃんが誕生

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で、2021年7月22日(木)に、1頭のチーターの赤ちゃんが誕生しましたのでお知らせいたします。アドベンチャーワールドでは15年ぶり(2006年以来)となる誕生で母子ともに健康状態は良好です。

出産までの経緯

2021年3月にアフリカから仲間入りした2頭の行動を観察していたところ、来園約3週間後に発情が認められ、2頭を同じスペースでお見合いさせると、交尾に至りました。2021年4月に交尾を確認し、5月のエコー検査で妊娠が確定し、その後母親の様子を見守ってきました。7月21日に行動に落ち着きがなくなり食欲が減退する出産兆候が見られ、翌日7月22日に出産しました。残念ながら1頭目は死産でしたが、2頭目が無事に生まれ、出産の1時間後には授乳する姿が確認出来ました。

チーターの赤ちゃんについて

出生日

2021年7月22日(木)

性別

オス

体重

780g(4日齢 測定時)

親情報

父母ともに2021年3月にアフリカより来園
父親 2016年2月22日生まれ(5歳)
母親 2017年6月 3日生まれ(4歳)
※今回2頭の赤ちゃんを出産し、残念ながら1頭目は死産でした。
※ 現在、赤ちゃんはバックヤードにて母親と一緒に過ごしているためご覧いただけません。 公開が決まり次第お知らせいたします。
(写真:7月26日撮影)

~赤ちゃんの様子~

出産直前から外的刺激を避けるため親子が暮らす部屋に目隠しを設置し、安心して過ごせる環境づくりに努めています。
現在は、部屋の天井に設置しているカメラで親子の様子を観察しています。
赤ちゃんは大きな声で鳴き、 母親にミルクをねだることもあります。
母親は初めての子育てですが子を丁寧に毛繕いしたり、落ち着いて授乳したりする様子を確認できています。

今後の展望

今回アドベンチャーワールドでは15年ぶりのチーターの出産となりました。母親は初産ですが、授乳や毛繕いをするなど面倒見がよく、子どもは日々すくすくと成長しています。母親のストレスによって育児放棄をしてしまう可能性があるため、まだまだ気の抜けない毎日が続きますが、より良い環境で子育てが行えるように観察、サポートを行っております。今後は絶滅危惧種であるチーターの明るい未来を創造できるようアドベンチャーワールドが日本国内の繁殖拠点地となるべく、他園館との情報
共有も行いながら動物園の役割でもあるチーターの種の保存及び、遺伝的多様性の維持に取り組んでまいります。(チーター飼育担当 村田圭緒莉)

〇チーターの繁殖について
野生下では、チーターには決まった繁殖期がなく、1回の出産で1~8頭の子を出産します。オスは子育てに参加せずメスが子育てをします。子どもたちを藪や草むらに隠し、母親は数日おきに隠し場所を変えながら子育てを行います。生後5~6週間たつと母親の後をついて歩くようになり、母親が捕えた獲物を食べるようになります。生後3か月頃には離乳します。


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