吉田正尚、敦賀気比高時代の恩師に語った決意 地元福井県で壮行会、山田修義や山崎颯一郎も参加

敦賀気比高校の東哲平監督(右)から花束を贈られ、笑顔を見せる吉田正尚選手=1月28日夜、福井県敦賀市のニューサンピア敦賀

 米大リーグ・レッドソックスに今季加入した吉田正尚選手(福井県福井市出身)を送る会が1月28日夜、敦賀市内で行われた。集まった母校・敦賀気比高校の野球部時代の恩師、チームメートらを前に、吉田選手は「今まで通り必死にチームに貢献し、いい報告を届けられるよう頑張る」と決意表明。「雪の中たくさん集まっていただき、背中を押してもらった」と感謝も述べた。

 吉田選手は沖縄で行っていた自主トレーニングを順調に終えたことを報告。「3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一を目指す」と、日本代表「侍ジャパン」としての意気込みも語った。チームのキャンプ地、米フロリダ州のフォートマイヤーズには2月5日に行く予定でいることも明かした。

⇒「吉田正尚選手みたいになるには」野球少年の質問に本人が贈った言葉

 壮行会は地元有志や同校野球部OB会などが主催し、約100人が出席した。吉田選手の高校時代にコーチを務めていた東哲平監督や、オリックスでもチームメートだった同校OBの山田修義、山崎颯一郎両投手らも駆け付けた。

 高校3年時に1年生の吉田選手とともに甲子園に出場した山田投手は「吉田に回せば何とかなるというすごいバッターだった。メジャーでもいつも通りマイペースで頑張ってほしい」と期待。後輩の山崎投手は「正尚さんがメジャーに行くのがうれしいし、自分もメジャーを目指しているので負けないように頑張ります」と語った。

 東監督は吉田選手に花束を手渡し「期待しかない。この体でどれだけできるのか、日本、世界に見せつけて」とエールを送った。大リーグでのトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)達成を願い、「3」のろうそくを3本立てたケーキを贈るサプライズ演出もあった。

© 株式会社福井新聞社