任期満了に伴う新潟県の弥彦村長選は29日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で元会社社長の本間芳之氏(65)が、無所属現職で3期目を目指した小林豊彦氏(77)を470票差で破り、初当選を果たした。
2期8年の小林村政の評価が最大の争点だった。実績を強調した小林氏に対し、本間氏は村民融和の村政の実現を掲げた。村民は村政の刷新を選択した。
本間氏は選挙戦で、農業や公共施設管理・新設などの分野で官民連携の委員会を立ち上げることや、観光振興、手厚い育児支援の継続を訴えた。小林氏と距離を置く村議や商工会幹部、国政与野党関係者の支援を受け、支持を固めた。
本間氏は午後8時前、弥彦村美山の事務所で「弥彦村を新しくしたい、取り返したいという人の熱意がこの票数になった。身が引き締まる思いだ。精いっぱい頑張っていく」と抱負を語った。
小林氏は財政再建や育児支援などの実績を示し、財政の管理・運用の制度化や教育環境の充実を訴え、後援会を中心に選挙戦を展開したが、届かなかった。
投票率は74.61%で、前回より0.64ポイント上がった。
【本間氏略歴】無職(TeNYサービス社長、テレビ新潟放送網執行役員事業局長)上泉。大東文化大卒。
当日有権者数 6582▽投票者数 4911▽投票率 74.61%▽無効 37
◇弥彦村長選開票結果(選管最終)
当 2、672 本間芳之(ほんま・よしゆき)65 無新(1)
2、202 小林豊彦(こばやし・とよひこ)77 無現