<金口木舌>スーパーの深夜営業と私たちの暮らし

 県外から沖縄に移住した人が驚くことの一つに、夜遅くまで営業しているスーパーの存在がある。県外の地方都市では午後9~10時頃には閉店する店が多いという

▼サービス業従事者が多い沖縄の産業構造もあり、スーパーに限らず、夜遅くまで開いている店は多い。県民生活の反映だが、それも少しずつ変わってきているようだ

▼タウンプラザかねひでは2月1日から営業終了時間を1時間早め、午後11時閉店となる。従業員の働き方改革が理由。人手不足への対応から、深夜営業の短縮はここ数年の流れでもある。県内最大手のサンエーも2018年から食品館は午後11時閉店となっている。買い物客のニーズの変化も大きい

▼コンビニなど24時間営業が強みの業態もあり、そこにも一定のニーズがある。帰りが遅くなっても店が開いているのは便利でありがたい

▼必要なものがいつでも手に入ることがいつの間にか当たり前になっているが、その便利な暮らしを支えている人がいる。そのことを忘れず、自分の生活や働き方を見つめ直したい。

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