長崎ランフェス『媽祖行列』 にぎやかに 色鮮やかに 市民や観光客魅了

色鮮やかな衣装をまとい、街を練り歩く媽祖行列の一行=長崎市籠町

 長崎ランタンフェスティバルのメインイベントの一つ、媽祖(まそ)行列が29日、長崎市中心部で華やかに繰り広げられ、大勢の市民や観光客が3年ぶりの見物を楽しんだ。
 同行列は、鎖国時代に船で長崎へ来港した唐人が、航海安全の女神「媽祖」を唐寺に安置した行事にちなみ「長崎ネットワーク市民の会」が実施。約75人の参加者が中国服に身を包み、媽祖像を胸に抱いた荷主夫妻役を中心にして、爆竹や鐘を鳴らしながら孔子廟(びょう)から中央公園まで3キロ弱のコースを練り歩いた。天后堂前広場や眼鏡橋では、祭官「直庫(てっこ)」役や守護神「順風耳(じゅんぷうじ)」「千里眼」役が勇ましい演舞を見せた。

長崎ランタンフェスティバルのメインイベントの一つ、媽祖(まそ)行列が29日、長崎市中心部であり、華やかな中国衣装をまとった一行が練り歩いた。道中で魔を払う祭官の「直庫(てっこ)」(写真中央)が爆竹の音に合わせて片足立ちのポーズを披露すると観衆から拍手が送られた=長崎市、眼鏡橋

 天后堂近くで行列を待ち受けていた福岡市の会社員、羽田野崇(たかし)さん(53)は「3年ぶりのランタンフェスを見たいと新幹線に乗ってやってきた。やはり楽しいですね」と雰囲気を満喫していた。
 同行列は2月5日にも開催。午後1時15分に中央公園を出発、逆のコースをたどる。

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