韓国紙「日本のロボット産業輸出が過去最高...約9千億円」 韓国の約5倍規模

日本のロボット産業が好調だ。コロナ渦でも成長を遂げ、海外輸出も伸びている。韓国の同産業と比べると、その輸出規模5倍以上に達することが分かった。

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韓国の「ロボット新聞」は27日、日本ロボット工業会の発表(同日)をもとに、「日本の産業用ロボット受注額が3年連続で増加した」と報じた。

同発表によると、昨年、産業用ロボット受注額(会員ベース)は前年同期比で1.6%増加となる9558億円を記録し、過去最高(3年連続)を記録した。

受注台数も前年比0.1%増の27万1578台を記録し、3年連続増加した。 非会員を含む産業用ロボットの全体受注額は、前年同期比2.9%増加となる1兆1100億円、生産額は5.5%増加となる約9910億円を記録した。

生産台数(会員ベース)は前年比7.8%増加となる25万4975台を記録し、生産額は5.6%増加となる8792億円を記録した。

日本企業が生産した産業用ロボットの約83%は海外に輸出された。 総出荷台数25万5730台のうち83%となる21万2547台が海外向けだ。 金額基準では総出荷額8933億円のうち7039億円が輸出額だ。 輸出台数と輸出額は前年比でそれぞれ7.5%ずつ成長している。3年連続の増加だ。

日本ロボット工業会は、ロボット産業界がコロナ流行や地政学的緊張など各種の危険にさらされているが、それにもかかわらず、ロボット需要が回復及び拡散している分析した。 ただし、その勢いは昨年末から減速傾向を見せていることも伝えている。

韓国メディアはこれまでも、日本のロボット産業の高い技術レベルや、好調な輸出動向について伝えたことがある。一方、韓国のロボット産業はどうなのか?

韓国ロボット産業振興会(KIRIA)が昨年末に発表した最新の報告書(2021年基準)によると、韓国のロボット産業(※産業用および部品やソフトウェアも含む)の生産規模は前年比2.6%増加となる5兆1609億ウォン(約5462億円)であり、うち輸出は前年比2.3%増加した1兆1546億ウォン(約1222億円)を記録している。

年度はずれるが、日本の昨年(2022年・会員ベース)生産額である8792億円と比較すると、韓国(5462億円)はその約6割(62%)程度の規模となる。また、日本の同輸出額である7032億円と比較すると、韓国(1222億円)は約2割(17%)程度の規模であることが分かる。

一方で、韓国が最も多くロボット関連製品を輸入する相手国は日本であり、2845億ウォン(約301億円)に達している。業種別では製造業用ロボット事業体が日本から2697億ウォン(約285億円)の製品を輸入していることがKIRIAの調査で分かっている。

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