本当に自分のボール? リードに“ルール違反”疑惑

第3ラウンドは「69」でプレーした(David Cannon/Getty Images)

◇欧州男子◇ヒーロー ドバイ デザートクラシック 4日目(29日)◇エミレーツGC(UAE)◇7428yd(パー72)

通算11アンダー5位でプレーを終えたパトリック・リードに、ルール違反の疑惑が浮上した。米ゴルフダイジェスト電子版など複数の米メディアが報じた。

第3ラウンドの17番(パー4)で、ティショットが右に曲がって木につかまった。チーフレフェリーのケビン・フィニー氏の付き添いのもと、リードは双眼鏡を使って木の上にあるボールを確認したと主張。フィニー氏のジャッジで規則19.2cに基づきアンプレヤブルが認められ、1罰打を受けてボールをドロップしプレーを続行。17番をボギーとした。

もし木の上にボールがあることが確認できなければ、ロストボール扱いとなってティイングエリアに戻って打ち直し。ホールアウト後、双眼鏡を通して確実に自分のボールが確認できたのかと聞かれたリードは、「100%確信していなければティに戻っていた」と主張したが、木の上にはボールが複数あったとみられている。

最終的にはDPツアー側もこの判断を認め「複数の競技委員らが、リードのボールが木に引っかかっているのを確認した。ツアー主審は選手とともにボールに(リードの)マークがついていることを確認し、アンプレヤブルでのドロップを認めた」と声明文を出した。

リードは過去にもプレー中の処置が問題視された。2019年「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」ではバンカーショットをめぐって2罰打が科され、優勝した21年「ファーマーズ・インシュランス・オープン」では、ピッチマークに埋まったボールへの対応が議論を呼んでいた。

第4ラウンドは4打差から、トップにいるロリー・マキロイ(北アイルランド)を追いかける。

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン