候補者選びが難航 衆院和歌山1区補選で自民県連

 自民党和歌山県連は29日、和歌山市のホテルで、衆院和歌山1区補欠選挙(4月23日投開票)の候補者選考委員会の初会合を開いた。この会議で候補予定者は決まらず、1区に該当する和歌山市の選出県議や同市議で意見を集約し、改めて1週間後をめどに選考委員会を開くことにした。

 岸本周平知事が知事選立候補のため、衆院議員(和歌山1区)を辞職したことに伴う補選。県連内では、候補予定者に鶴保庸介参院議員と、過去4回同選挙区に立候補した門博文元衆院議員の名前が挙がっている。

 選考委員会は、7日にあった県連会合で出た意見を踏まえて設置。県内選出の国会議員と門氏、県連の役員、和歌山市選出を中心とした県議、和歌山市議が出席した。

 委員会では鶴保氏と門氏から和歌山への思いや意欲などを聞いた。その上で、市議から「2人ともに情がある。会長(=二階俊博衆院議員)に一任したい」などの意見があった一方、国会議員から「1区(和歌山市)選出の地方議員だけで議論してほしい」との提案があったという。これを受け、30日からこの会議を設けることにした。この会議での意見を踏まえ、2月5日をめどに再度、選考委員会を開きたいという。

 委員会後、県連幹事長の山下直也県議は報道陣に対し「4月23日まで100日もない。候補者のためにも、とにかく早く決めたい」と話した。

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