日向カボチャから新品種  南九大・陳教授開発 収量増、糖度アップ

一つのつるから2、3個が同時着果するなど収量増が期待される新品種「南九ブラックボールNo.3号」(南九州大提供)

 南九州大環境園芸学部の陳蘭庄教授は、日本古来の在来種である日向カボチャと一般に流通する西洋カボチャを交雑した新品種を開発したと30日、発表した。15年かけて研究を進め、収量の増加や糖度を上げることに成功。宮崎市の産地では採算が取れないことなどから農家が減り、伝統が途絶えかねない状況にある。関係者は新たな生産者の参入につなげようと、新品種の普及に期待を込める。

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